曖昧な関係でいたい人vsハッキリさせたい人
曖昧な関係でいたい彼は不誠実?
当然ですが、曖昧な関係に悩まされるのはいつも「関係をハッキリさせたい側」です。そして、「曖昧さを好む側」は、いつか相手から追い詰められることを恐れている場合はあるかもしれませんが、実は「なにも考えていない」ことがほとんどです。
価値観の相違があったとしても相手を好きになってしまった以上、すぐ簡単に諦めることはできないはず。少しでも気持ちを楽にするために、まずは考え方の違いを分析してみましょう。
■関係をハッキリさせたい人の考え方
・キスやセックスなど、男女の深い関係は「恋人」としかしたくない。
・万が一妊娠した場合、責任を果たす(結婚する)という保証が欲しい。
・恋人という約束がないと、愛されているのか不安になる。
・関係が曖昧なままでは、自分の友だちに紹介できない。
■曖昧な関係でいたい人の考え方
・まだひとりの人に縛られたくない。
・今は仕事が最優先だから、無責任な約束はできない。
・たいして好きじゃないけど、相手に押されて「お試し中」。
・実は他に好きな人、あるいは恋人がいる(既婚者という可能性も)。
こうして羅列してみるといくつかのことに気づきます。
曖昧な関係でいることを望む人は、自分に正直な人です。曖昧でいたい=相手に一途でない、軽視している、ずるい、……というように思えてしまうかもしれませんが、後先考えず安易に恋人の約束をし、あげく浮気する人のほうが、よっぽど無責任な気もします。
もちろん、いい加減な気持ちで曖昧な関係を求める人も確かに世の中には存在するでしょう。だけど、それは数ヵ月も過ごせば見えてくるはず。まだ進む道が見えないうちに、付き合うという約束なんてできないよ。無責任な約束はできない──これをひとつの考え方と捉えることができれば、相手を見る目も変わってくるのではないでしょうか。
逆に言えば、ハッキリさせたい人は、一見すると身持ちがかたくてマジメではありますが、「付き合う」という形式を重視しすぎて、融通が効かない頑固な考えを持っているようにも言えます。たとえばペアの指輪だとか、恋人だと思える印=愛情だというふうにこだわり過ぎてしまうと、本当の幸せが見えなくなってしまうこともあります。
曖昧な関係でいたい人の心境
曖昧な関係でいたい理由
では、相手があなたに運命を感じなかったから、曖昧な関係が成立してしまったということになるのでしょうか?
だけど、ちょっと待って。そこで決め付けるのは早いかもしれません。
なぜなら、「一生誰にも縛られたくないから、付き合わない」という例外的な人を除き、ほとんどの人は、ほぼ恋人関係の相手を「保留状態」にしていることを、少なからず後ろめたく思うはずです。
ということは、あえて曖昧にしているからには、何らかの「理由」があるのです。それは、時間が解決するかもしれませんし、解決法があるかもしれません。それを詰め寄るのではなく、大きな愛情で包み込んで、そっと相手の事情に耳を傾けてみましょう。
そこに、「彼は誠実なのか、それとも無責任なのか?」という答えがあるのではないでしょうか。
幸せな恋愛はフェアであってこそ
形だけの恋人よりも、お互いが納得できる関係に。
しかし、逆もしかりです。あなたのペースで性急に結論づけ、形だけ恋人になったとしても、そのうちひずみが生じることでしょう。
恋人として今後付き合っていくとしても、曖昧な関係のまま付き合うとしても、お互いが納得していれば悩むことはないのです。
ふたりの将来と個人の未来は別。相手の未来を支配する権利は、恋人にだってありません。
大事なのは、愛情を持って互いのポリシーを尊重すること。あれこれ策を講じるよりも、ただそばにいることが一番のポイントなのです。
今の幸せを積み重ね、絆を深めていけば、きっと悩むこともなくなるでしょう。くれぐれも関係性の定義に固執して、目の前の幸せに気づく心まで失ってしまわないように。
【関連記事】