ソファでくつろげるカフェを、繁華街の路地裏に
新宿は街の規模に対して、ゆるやかな時間の流れるカフェが圧倒的に少ないエリア。ソファでのんびり読書のできるカフェになかなか出会えません。
そんな新宿のH&M裏手(寄席のおこなわれる末広亭の裏手でもあります)、小さな飲食店が軒をつらねて大都市の路地裏の匂いを漂わせる細道に誕生したのがコンテナ。新宿御苑近くのカフェ、ARMWOOD COTTAGE(アームウッド・コテージ)で店長として活躍してきた尾上昌彦さんが独立し、2009年秋にオープンしたカフェです。
好きな要素をコンテナにつめて
幡ヶ谷在住の尾上さんは、以前から新宿界隈が遊び場。そこに自分の行きたいカフェがない、とコンテナを誕生させました。猥雑な路地に面した小さな古びたビル。急な階段をおそるおそるのぼるエントランスは、秘密基地探訪の気分へと導いてくれます。
扉を開ければ、心地のよいミッドセンチュリーテイストの空間。フラワーアーティストによる美しい花がさりげなく飾られています。
「お店づくりのイメージはコンテナ。カフェとは料理や飲みもの、インテリア、音楽、空間が一体となって作り上げられるものであり、自分の好きな要素をコンテナにつめて一杯にしていきたいという思いから店名にしました」と尾上さん。次ページで、尾上さんが腕をふるうお料理を幾つかご紹介しましょう。