カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

竹林Cafe(ちくりんカフェ)…あきる野市(4ページ目)

手織物作家・真木千秋さんの真木テキスタイルスタジオは竹林に守られた築200年の古民家。中庭をはさんだカフェでは、インドから来日した青年シェフがとびきりおいしいインド菜食料理を作っています。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

...続きを読む

竹林のカフェの写真

カフェに隣接したショップには、手紡ぎ手引きの糸による織物が並んでいます。しゃりしゃりした風合いの布、くったりと柔らかな風合いの布。淡い光を放つ布、光を吸い込む布。思わず手を伸ばさずにはいられない、さまざまな色と感触。

草木染めの色の中には、インドでしか出せない色や、沖縄・西表島でしか出せない色があるのだそうです。この日私がショップで買いもとめた美しい竹色に染められたしゃりっとした手触りのストールも、西表島のフクギや藍を用いたもの。
南インドで幼年時代を過ごし、西表島で廃車寸前のレンタカーを牧場の柵につっこんで完全廃車にしたことのある私にとっては、竹林Shop&Cafeは浅からぬ因縁を感じる場所となりました。

竹林のカフェの写真

真冬の竹林の凛々しい風情とぴりっと冴えた空気にも格別な味わいがありますが、暖かな季節になれば、休日には真木さんの作品を愛する人々が遠方からも訪れて、今はすっかり葉を落としている中庭のスモモやケヤキの木陰で人々が憩う風景が見られるのだそうです。

たくさんの人々がこの場所で自分なりの小さな物語を紡ぎ、それが何千本もの細い縦糸、横糸になって、目に見えない巨大な布を織りあげているようです。とぎれることなく織り込まれているのは、自然の恵み、四季の香り。

私も春になったら買いもとめた竹色の長いストールを巻いて、再びこの場所を訪れるつもりです。ショップの鏡の前で真木さんがストールの巻き方を何種類も教えてくれたので、自分にしっくりなじむ巻き方を探してから。

▼竹林Cafeのメニューとショップデータはこちら

  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます