どのテーブルにも水パイプとチェス盤
トルコのスイーツは本当に甘すぎる?
今回の記事はイスタンブールの6軒のカフェとスイーツをご紹介します。
「日本人には甘すぎる」という意見の多いトルコスイーツですが、それはシロップ系スイーツから来る印象ではないでしょうか。
トルコのスイーツは、おおまかに分けてシロップ系とミルクプリン系の2系統。シロップ系の代表はバクラヴァ(バクラバ)、ミルクプリン系の代表はカザンディビ。ご存じドンドゥルマ(のびるトルコアイス)もミルク系に入れていいかもしれません。
バクラヴァはパイをシロップにひたしたもので、ナッツ入りやドライフルーツ入りなどさまざまな種類がありますが、せっかちな言い方をすれば、全てがシロップの味になってしまいますから印象はどれも似たりよったり。(もしかしたら外国人が和菓子を食べると「全部あんこの味だ!」と思ってしまうかもしれませんね)
日本人の味覚によくなじむトルコのスイーツはミルクプリン系。これさえ頭に入れておけば、ほど良い甘さのスイーツタイムを堪能することができそうです。
イスティクラール通りのカフェ散歩
イスタンブール新市街を訪れた観光客がたぶん一度は歩くことになる繁華街が「イスティクラール通り」(Istiklal
Cad.)。日本でもおなじみのファッションブランドや欧米のコーヒーチェーンが建ち並ぶ大通りの現代的な華やかさは、無国籍都市の印象です。
けれどもひとたび横道に視線を向ければ、狭い路地で「ナルギレ(水パイプ)とチェス」「チャイとバックギャモン」というトルコならではの光景が展開されていました。
トルコのカフェはおじさん天国
半日のあいだ、このイスティクラール通りをぶらぶらして、目についた6軒のカフェに入ってみました。
トルコ人の現地ガイドQ君によれば「田舎の村のカフェはおじいちゃんのたまり場。彼らは働かないからね!」だそうで、事実、都心のイスティクラール通りでさえも路地裏で伝統的な水パイプを楽しんでいるのは圧倒的におじさんのペア。
でも、繁華街に扉を開いている新しいカフェでは、若い恋人たちや女性たちがおしゃべりしながら寛いでいる光景に出会うことができました。
東京カフェとの最大の違いは、おひとりさま文化が存在しないことでしょうか。日本で鍛えたカフェアンテナのおかげで、東京カフェに似たゆるやかな時間の流れる素敵なカフェを発見しましたが、ひとりの時間を楽しむ若者を見かけたのはその1軒だけだったのです。
▼イスタンブールのカフェ・リスト
夕暮れどきのフランス小路