焼きドーナツ=油で揚げないベイクドドーナツ
焼きドーナツは、もともとは神戸の下町で昭和の頃から親しまれていた気取らないお菓子。現在、田中さんと共にミエルドーナツの代表をつとめる倉本佳洋さんの実家の洋菓子店でも、昭和30年代の開業当時から焼きドーナツを販売していました。
田中さんと倉本さんはそのレシピをもとにさまざまなヴァリエーションを考案し、3年前にミエルを立ち上げて大阪でブレイク。現在ではプレーン(140円)のほか、ココア、きなこ、シナモン、大納言、ラムレーズンなど8種類を展開しています。
ミエルのモットーは良質な材料にきちんとコストをかけて、高品質なドーナツをひとつひとつ手作りすること。季節によって使い分ける北海道やヨーロッパの濃厚で香りの良いバター、フランスをはじめヨーロッパ産の純度100%ココア、特選国内大豆、直送される新鮮な卵がミエルのこだわりです。
さて、その素材をどうやってドーナツに焼きあげるのでしょう? まず、小麦粉、バター、卵などの素材を混ぜあわせたら1日ねかせて生地を落ち着かせ、その後、絞り袋に入れて、ドーナツ型の中にひとつひとつ手で絞り出していくのですって。
焼きあげる工程でも油を使わないので、揚げドーナツのような油っこさは全くありません。優しいしっとり感、ふわふわの柔らかさ、軽やかさが焼きドーナツの魅力です。