オープン2年目を迎えて
そうそう、はじめてkatecoffeeを訪れたのはお店がオープン1周年を迎えた時期で、店内にはモルディブから贈られたお祝いの花が飾られていました。
「何よりも嬉しいのは、お客さまといっしょに時を過ごせること。モルディブで働いていた時代に常連客だったカップルが先日結婚したのですが、結婚式の前におふたりでkate coffeeに寄ってくださったのは本当に嬉しかったですね」
その後、このカップルは入籍記念日にもkate coffeeを訪れたそう。
「カフェがオープンした当初は、ベビーカーに乗せられてお母さんとお店にやってきていた赤ちゃんが、ちょうど1周年を迎えた日に、店内で自分の足で立っている姿を見ることができました」
目標はいつか京都の六曜社珈琲店のお店に立つおばあさんのようになること、と藤枝さん。六曜社地下店の奥野修さんは名マスターとしてカフェ好きに広く名前を知られていますが、1階の古びた趣も捨てがたいですよね。
つねに活気に満ち、ダイナミックに変貌していく下北沢の一角で、ゆるやかに時を刻んでいくkate coffee。10年後も、20年後もその良さが静かに輝いていますように、と心から思いました。