宜野湾のカフェ(2) mofgmona
カフェにひとめぼれするときは、葉陰からふいに蝶が飛びたつようにしてサインが来る。モフモナが放ったサインは扉だった。錆びた釘の頭が並ぶトタン張りの扉に、ドアノブのかわりに古ぼけた蛇口が取りつけられていることに気づいて、あ、とおもったらもうすでに心をつかまれていた。
そのように出会ったカフェは、扉をしめて立ち去る最後の瞬間まで期待を裏切ることがない。
前嶋剛さん(写真上)を中心とする三人がモフモナをオープンしたのは2002年の10月。当時三人は外国人住宅をシェアして住み、遊びにくる友人たちにお茶とごはんをふるまっていた。カフェはその延長線上にある。