カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

copo do dia…西荻窪(3ページ目)

「日々のコップ」を意味する小さな空間は、おいしいコーヒーと、ブラジル音楽と、若い日をブラジルで過ごした亡き母のレシピをもとに作るお菓子が入った素敵なコップのよう。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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歳月を経てページのふちが変色したノートには、たくさんのお菓子やお料理のレシピが手書きで記されていました。今ではインターネットで簡単に検索できるお料理のレシピも、かつて、異国の地ではこのようにひとつひとつ、ノートに手書きして記録したのですね。

お母さんのレシピをもとにお店で出しているのはバナナケーキ。
「40年前のブラジルのお菓子ですから、そのまま作ってみたらちょっと甘過ぎました。私たちの口に合うようお砂糖の量を減らしてあります」

貴重なブラジル流のレシピをぜひ私も教わりたくなり、近々またコッポ・ド・ヂーアにおうかがいして、「ブラジル式焼きプリン」の作り方を伝授していただくことにしました。後日ここでもお伝えしますね。

杉並区お墨つきの健康料理も

黒板のメニューには、ムケッカなどのブラジル郷土料理も登場しています。ランチタイムの「気まぐれプレート」(850円)は30品目がおいしく採れてしまう優秀メニュー。ある日の例は、海老と貝柱のムケッカ+じゃがいもとビーツ・きゅうりのマリネ+たっぷり野菜とお豆のスープ+5品目サラダ。自宅のランチにこれだけの食材を揃えるのは大変ですよね。

また、人気の「玄米タコライス」(850円)は野菜豊富、お肉のタンパク質もしっかり楽しめて、スープ付きで590カロリーと嬉しい一皿。
「保健所の人が実際にカロリーを計測しに来て、杉並区のヘルシーメニューに推奨してくれました(笑)」

カフェの写真

コーヒー豆はマンモスコーヒーから

コーノ式のドリッパーでていねいにハンドドリップされるコーヒーには、自家焙煎珈琲店MAMMOTH COFFEE(マンモスコーヒー)の豆を使用。「本日のコーヒー」(450円~)として良質のストレートコーヒーが何種類か楽しめます。

「私がドリップすることでマンモスコーヒーさんの豆のおいしさを損なってしまっては申しわけないので、一生懸命に淹れています」 という言葉の真剣さは、客席にいて本を読んでいてもしっかり伝わってきました。キッチンのカウンターでドリップ作業が始まると、コーヒーのたまらなく良い匂いがふわりとお店じゅうにひろがったのです。

ブラジルで広く親しまれているコーヒー「カフェジーニョ」(350円)は小さなカップにコーヒーとたっぷりのお砂糖を入れて楽しむスタイル。カフェジーニョ用の豆はまた別の小売店さんから仕入れ、エスプレッソマシンで抽出しています。


▼中南米音楽と鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ



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