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ウェグナーの椅子とドーナツ・ドリッパー(2ページ目)

高崎哲学堂で「ウェグナーに座ろう」が開催中。話題の「ドーナツ・ドリッパー」の作者、中林さんが点てるコーヒーを飲むこともできます。ウェグナーの椅子に座って極上の一杯を楽しむために出かけてみませんか?

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

暮らしの中で静かにかがやく椅子たち

デンマークの家具デザイナー、“椅子の巨匠”ことハンス・J・ウェグナーが手がけた椅子の数々は、ふだんの暮らしのなかで静かにかがやく実用的で洗練されたデザインと、座り心地の良さでよく知られていますね。

ここでは、日本中から集められたウェグナーの椅子たちに、自由に座ることができます。このイベントの趣旨に賛同した各企業や中古家具ショップの方々、そして個人の方々が、無償で快く貸し出してくださったのだそう。

白い障子ごしにやわらかな光の射し込む古い木造家屋に、どうしてウェグナーの椅子はこんなにもなじむのでしょう? 北欧デザインと高崎哲学堂のデザインの相性の良さの秘密は?

この日私は、おそらくいくつも数え上げられるであろう“答えのようなもの”の中から、3つばかりを手にすることができました。

ひとつは「用の美」。北欧デザインを語るときにしばしばひきあいに出されるこの言葉は、日本の民芸運動の人々が唱えたもの。日常生活の中で使われてこそ光るあたたかな美しさへの視線に、北欧と日本とで共通するものがあるのでしょう。


▼デンマークの職人たちは、日本の工具を愛用

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