カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

RAIN ON THE ROOF…三軒茶屋(2ページ目)

古い建物の屋根を濡らす柔らかな雨音を聴きに、カフェに出かけましょう。詩やウクレレやお料理など、生活の中で小さな“デビュー”をしたい人にも、ただ単にカプチーノを飲みたい人にも、素敵な場所です。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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カフェの店内写真

店名は60年代のアメリカンポップスから

カフェは築40年の一軒家の2階にあり、居酒屋の宴会場だった空間を自分たちの手でリノベーションしたもの。広い壁面にずらりと並ぶ古いエアコンの数々は、かつて個室が並んでいた名残です。1階では古くからの居酒屋が現在も営業を続けています。

RAIN ON THE ROOFと書かれたガラスの引き戸を開けると、木の階段が2階へと続いています。階段の一角には、さりげなくキャンドルと小さな花。

ゆったりサイズの黒いソファが並ぶ店内の天井は高く、梁がむきだしになっています。ほどよい音量で流れる古いアメリカンポップスがよく似合う空間。女性店長の中島さんが教えてくれました。

「まるで、おじいさんが孫娘に遺した山小屋か納屋みたいだねと、改装する前のこの建物を見て、あるアーティストのかたがおっしゃったのです」

そのアーティストとは、カフェと言葉が両方とも好きなひとなら、彼の本を1冊くらい持っているだろうと思われる有名な男性。美しい店名も彼が名付け親なのだとか。

「RAIN ON THE ROOFはラヴィン・スプーンフルの曲のひとつ。そういえばいい曲だよね、とそのかたがおっしゃって、店名につけてくださいました」

You and me and rain on the roof……と歌われるRAIN ON THE ROOF。60年代後半のアメリカで活躍したラヴィン・スプーンフルの音楽は「グッド・タイム・ミュージック」と呼ばれていました。
夏の草原で、跳ねるような夕立に追われて駆け込んだ納屋が、こんな居心地の良いカフェだったら最高ですよね。雨音もいきいきと聞こえることでしょう。

▼中川ワニさんの珈琲教室など、たくさんのイベント
カフェの写真

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