国分寺のカフェ&アート担当
Roof=「屋上」。心ひかれる名前を持つこのお店は2004年7月にオープン。1階はカウンターのあるカフェ、2階はギャラリー&カフェとして、ゆっくり喫茶できる場所が不足気味の国分寺界隈におけるカフェ&アート好きのニーズを一手に引き受けています。私が訪れた日、2階のギャラリーで「天体航海」と題した展示をおこなっていた2人の作家さんは、小さな白い箱オブジェをつくっているスパン社と、星図をモチーフにした懐中オブジェ・豆本・万華鏡などを並べる孔雀洞雑貨舗。 どちらも雑貨ごころをくすぐる美しく繊細な作風で、Roofのやわらかな白壁に独自の小宇宙を展開していました。この作家さんたちには熱いファンがいて、初日には東京以外からもお客さまが駆けつけたといいます。
オーナーの一人である右高さんに教えていただいて知ったのですが、JR中央線・国分寺駅~国立駅界隈は大学の密集地帯。東京学芸大学、東京経済大学、東京農工大学、一ツ橋大学、津田塾大学、武蔵野美術大学……と6つの大学が集まっています。
右高さんご自身も武蔵野美術大学の出身。そしてもう一人のオーナー秦さんは大学の同級生だそう。
学生生活に必要不可欠なものといえばカフェ! 友だちと夏休みの旅行のプランを練ったり、その旅行の反省会(?)をするのに、カフェ以上に心地よい場所があるでしょうか。
しかし、Roofは学生のためだけの空間ではありません。お客さまには60~70代の現役で仕事をしている粋な大人たちも少なくないのです。そのエピソードをうかがうと、彼らのようなシニアライフが送れるなら年齢を重ねるのは楽しみのひとつになり得ると思わせてくれる素敵な方々ばかり。
今回はそんな魅力的な大人たちにも愛されるカフェ、Roofをご紹介しますね。