蝶のオブジェが舞う中庭
壁ぎわには小学校のときに保健室でお目にかかったような木製の身長計。おそらくアマルのおじいちゃんあたりが、可愛い孫娘の身長をはかるために買いもとめたのでしょうね…と想像がひろがります。ちなみにアマルの身長は156cm。お客さまの中にはこれで自分の身長を測ったひとがいるそう!カフェの窓越しに細長い中庭を見ることができますが、アマルの世界は中庭にまでひろがっていました。
ランプの光めがけて、永遠にはばたいている黒いアゲハ蝶。白い壁にも図鑑の1ページのような蝶のモティーフがくり返されています。小さな青いテーブルの上にはページのめくれた本。波ガラスを嵌めた窓の下に並んでいる貝殻、ガラス瓶、まつぼっくり。
想像力をかきたてるこの中庭をデザインしたのは、家具デザインユニットANTOSの水田典寿さん。店長の山口さんによれば、「窓から隣の部屋をのぞきみるような錯覚を楽しめるように」という趣向でデザインされたそう。
隣の部屋の主は、読書と海岸沿いの散歩が好きなひとでしょうか。不在の部屋は、かえってそこに住まう人の匂いを感じさせるもの。
店内を注意深く眺めると、古いキャビネットの中にも小さな紅色の蝶が1羽。同じ棚には中近東ふうのグラスや絵本、観葉植物なども無造作に置かれています。
ビール+自家製の果実シロップ
キャビネットの上には果実を漬けた瓶が並んでいますが、Cafe Amarの人気のドリンクのひとつは、ブルーベリーシロップ、木苺シロップ、りんごシロップなどの自家製フルーツシロップ各種を加えた紅茶(680円)やビール(780円)。次のページで、お料理とドリンクをご紹介しますね。