窓辺のソファ、図書館で使われていた椅子
築10年になる一軒家は、もとはオーガニックなデリのお店だった物件。光の射す窓辺には、5人で座れる大ぶりのソファ席と2人がけのソファ席。ソファとソファの間は、それぞれの席のお客さまが気兼ねせずにくつろげるようパーティションで仕切られています。右手の窓辺には図書館の学習室を思わせる、ひとりで読書や書きものをするのにふさわしい机と天童木工のユーズドチェア。自然な木の色調が落ち着いた空気を醸していました。
オーナーパティシエールの庄司あかねさん(写真右)にうかがうと、これらの椅子は実際に仙台の図書館で使われていたものだそう。お店の本棚にたくさん並んでいる本も、めくって楽しいものばかりセレクトされていて、どれを手にとろうかと迷ってしまいます。
センスが良く、しかもほどよく肩の力の抜けたインテリアを手がけたのはGRAIN SERVICE。白い壁はギャラリーとして貸し出され、期間ごとにさまざまなアート雑貨が並びます。
カフェがいちばんにぎわうのは午後3時前後、おやつの時間帯。私が訪れた日には、おいしいお菓子とコーヒーのかたわらにノートパソコンをひろげる女性、ひとりで読書にふける青年、お母さんといっしょに大きなソファに座って静かにしている女の子などが時間を気にせずにのびのびとくつろいでいました。