第1章
「コーヒーのある暮らし」
朝ベッドの中で目をさましてから夜眠るまで、あるいは夜ふかしして眠らないときも、コーヒーはそれぞれのシーンに香りと余韻を添えてくれる存在。まわりの風景が無彩色に感じられたら、目を閉じて、コーヒーカップからたちのぼる湯気をそっと吸いこんでみませんか。想像力を刺激するその豊かな香りの成分は、コーヒーの木が繁る緑の大地と、太陽と雨。いつもコーヒーがそばにある生活は、五感の楽しみに満ちています。
第2章
「コーヒーは七つの海を越えて」
最初にコーヒーを発見したのは誰?日本人で初めてコーヒーを飲んだのは?
宗教者の秘薬とされた時期や、コーヒー禁止令・解禁令がくり返された時期など、時代とともにさまざまな歴史を重ねながら七つの海を越えてひろがっていったコーヒー。現在では世界中の人々にそれぞれの風土に合ったスタイルで愛飲されています。
いまあなたが手にしている小さなカップの中のコーヒーには、長く遥かな物語が秘められているのです。