下北沢で27年の歴史を刻む日本茶カフェ
つきまさは昭和53年に下北沢南口商店街のはずれに誕生した小さなお茶問屋さん。オープン当初から店内の一角に飾らない喫茶スペースが設けられていましたが、下北沢の老舗日本茶喫茶としての人気の高まりを受け、2005年に改装がおこなわれました。広いスペースに変身したとはいえ、シンプルで落ち着いた空気感は往年のまま。街の喧噪を忘れて静かなひとときを楽しめる場所として、ひろく親しまれています。会社帰りに立ち寄って、お茶でほっとしていく人。本を持ってきて読みふける人。磯辺焼きとお茶で昼食をとる年配の人。近隣の老若男女にとって、なくてはならない憩いの場のようです。 入口入ってすぐのスペースには茶箱が並び、日本茶各種や茶器が販売されています。座って日本茶をいただいていると、ご近所の方とおぼしき中年女性が訪れて「桜茶は売っていますか?」と質問していました。結納かなにか、お祝いごとでもあるのでしょうか。お店のかたもたいへん親切に対応していました。まさに街角のお茶屋さんの風景です。
静岡産の日本茶を楽しむ
煎茶各種、抹茶、ほうじ茶、うぐいす玄米茶、バター茶など、バラエティに富んだ日本茶のメニューは27年前からほとんど変わっていないというから驚かされます。 お客さまにもっとも人気があるのは、お店の名前を冠した、しっかりした味わいで香りの良い煎茶の定番「つきまさ」だそう。そして、煎茶をはじめとする多くのお茶に、選ぶのが楽しいお茶うけが添えられているのも、つきまさの大きな楽しみのひとつです。