たとえば次のようなお店が地元に一軒あったら、毎日忙しく働く人々は、残業続きの時期にどれだけ助かることでしょう。
いつも気さくな笑顔で迎えてくれる食堂。
黒板のメニューには、気のきいた料理がたくさん走り書きされている。
季節の食材にあわせてメニューは毎日のように変わり、
ビールでも一杯飲みながら待つうちに
化学調味料を使わずに一から手作りされたおいしい一皿が登場する……
三軒茶屋では夕方6時になると、そんな理想の食堂が町に向けて扉を開きます。駅の南口、国道246号線の南側にのびる商店街の一角に、イニシャル「h」をつけた小さな看板が現れます。築30年のビルの階段を上がった2階にひろがる空間が「h」--フルネームはharebare。
黒板のメニューには、気のきいた料理がたくさん走り書きされている。
季節の食材にあわせてメニューは毎日のように変わり、
ビールでも一杯飲みながら待つうちに
化学調味料を使わずに一から手作りされたおいしい一皿が登場する……
店内には「食堂」のイメージをくつがえすシンプルで心地良いカフェのエッセンスが満ちています。自分たちで内装を整えて中古家具を並べただけ、と気負いなく語るオーナーは田中秀実さん。
「飲食業の魅力は、お客さまの顔を見ながら『ごちそうさま』『ありがとうございました』というやりとりが成り立つことですね」
(写真左) 改装前の状態。もとは事務所として使用されていた一室を店舗に。
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