専門家が選ぶワインリスト
美しく盛り付けられた料理の味もハイレベル |
ところがシンガポール航空のフライトでは、ワイン好きなら嬉しくなってしまうようなセレクションが提供されるのである。まず、機内で渡されるメニューを開けばワインの専門家が「選んでますよ♪」と笑顔で登場する。ワインだが、ビジネスクラスではヴィンテージシャンパーニュを1種、白2種、赤3種、それにポート1種を提供している。数は多くないがアイテムのタイプや銘柄などの選定バランスがいい。早い話がどれを飲んでもしっかり旨く、風味の違いが楽しめるように組まれたリストである。
「ビジネスクラスなら豪華で当たり前だろう」と思うなかれ。エコノミークラスでも、選択肢は狭まるが同じようにきちんと選ばれたワインがフルサイズのボトルからサービスされるのである。機上のワインが旨い――これはもうワイン好きの夢が実現していると言っても過言ではない。はてさて、誰がどのようにしてこのワインを選んでいるのだろうか?