ブドウ畑に出向く醸造長
フランス語で「シェフ・ド・カーヴ」とは元来、カーヴ(醸造場)を取り仕切る「醸造長」を意味する。しかし彼は地元の栽培家出身ということもあり、さらに畑の中からシャンパーニュ造りに関わると評される。
自社畑(500ha)のみならず、ブドウを供給する栽培家にも細心の注意を払う。細かいチェックはチームの7名と共に行なうが、多忙であるはずの彼自身が「1500軒全ての栽培家に年3回は会う」というのだから熱心でなくては出来ないだろう。
栽培家の多くは長い付き合いですべてのブドウを買上げる契約だ。毎年のことだから、栽培の仕方や畑の性質も良く分かっている。その上でさらにブドウの品質を向上させるために、栽培指導して回る専門家も導入することが決まっている。
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