コンビニグルメ/ドクターペッパー

アテネ五輪開催に合わせ新製品投入か? スポーツドリンク戦国時代(2ページ目)

今年アテネ五輪が開催されます。それに合わせたのか、有名スポーツドリンクがリニューアルいたしました。各社製品の特徴を挙げながら、最近のスポーツドリンクの傾向について考察します。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

●ゲータレード(サントリー)



世界初のスポーツドリンクであり、知名度もありながら日本国内ではマーケティングの誤り(当初『スポーツ』ドリンクだからとスポーツ用品店でしか売らなかったそうな)や販売チャネルの弱さにより普及しなかったゲータレードですが、今年からサントリーが販売することになりました。そういえば、ペプシ、リプトン、ゲータレードと知名度は高いのに日本国内での販売ライセンスがいろいろなメーカーを転々としたブランドがどんどんサントリーに集まっていますね。(この調子でコカ・コーラであまり良い待遇を受けていないドクターペッパーもサントリーで扱ってほしいです。ドクターペッパーフリークの独り言ですが)



そういえば、韓国版ゲータレードというのもありました。これは1991年に父が韓国に行った時に買ってきたものですが、現在も売っているのでしょうか。

●903・対乳酸プロダクト(キリンビバレッジ)



アディダス・ジャパンと共同開発したスポーツドリンクです。『クエン酸、カルチニン、ナイアシンで乳酸に対峙する』とパッケージには書いてあります。パッケージにある黒の3本線はアディダスの3本線なのです。



ところで、『共同開発』『クエン酸』で何か思い出しませんか。そう、2000年に発売された同社『スピード』です。こちらは『松坂大輔共同開発』でしたね。あの時はゴシップで自粛モードになり、いつの間にか消えてしまいました。今回はその時の『リベンジ』なんですね。



さて、今年のスポーツドリンクですが、『自然』と『科学』の戦いではないかと思います。この傾向は今後も続くのではないかと思います。ちょうど上の写真が左から右に自然→科学という並びになっているのではないかと思います(ポカリスエットはちょっと違うか?)。生命の起源となった海に成分を合わせるか、それとも科学的に水分を補給するか。それぞれ一長一短があると思います。当たり前ですが、自分の体に合った製品を飲むのが一番ですね。

スポーツドリンクという飲み物、誕生が現代であるのも理由でしょうが、科学的に開発された製品がほとんどです。しかし、現在の傾向から考えると、生理学に基づき開発されたものだけでなく、ダイドーのミウ以外のような海洋科学から開発されたスポーツドリンクが他社からも出そうな気がいたします。結局は『地球』にたどり着いてしまうのでしょうか。
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