コンビニグルメ/ソフトドリンク

2003年の缶コーヒーを多角的に考察する 缶コーヒーレビュー2003(3ページ目)

今年の缶コーヒーについて、皆さまからいただいたご感想も参考にし、さまざまな角度から考察してみました。これを読めば、2003年の缶コーヒーがどのような感じだったかわかります!

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

★☆★宣伝量は財力に比例する?★☆★


大昔、缶コーヒーも地方や地域によっていろいろな製品があったのですが、コンビニの普及や大手メーカーの参入により、ビールのように大手メーカーの寡占状態になってきました。確かに最近話題になる缶コーヒーはコカ・コーラと大手ビールメーカーの物ばかりです。(1社出遅れておりますが、これは『リボンちゃんの祟り』ではないかと個人的には思っております)

コカ・コーラは尻すぼみとなってしまった『明日があるさ ナンデーモ・カンパニー編』が8月で終了、『気分はジョージア』となりました。米倉涼子さん、矢田亜希子さん、佐藤江梨子さんのお三方はともかく、上司役の石橋蓮司さんというのが私にとっては意外な起用でした。石橋さんって昔は悪役を多く演じていませんでしたっけ?

サントリーは2002年に引き続き浜崎あゆみさんがメインキャラクターで、そこに原田芳雄さん、曙太郎さん、叶姉妹のお二人が絡むというコミカルなCMです。宣伝には定評があり、賞もたくさんもらっている(『燃焼系アミノ式』のテレビCMは今年のACCグランプリ)サントリーならではの一ひねりも二ひねりもあるCMだと思いますが、年末の曙vsボブ・サップ戦があのような結果(推して知るべし)だったことで、来年はどうなることでしょう。

キリンファイアは木村拓哉さんから宇崎竜童・世良公則・岩城滉一のオジサン受けするオジサン3名になりました。これは購入ターゲット層に合わせたのでしょう。キムタクが缶コーヒーの宣伝をやっても、キムタクファンの女性がたくさんファイアを飲むとは思えませんしね。そういえば、キリンジャイブも初めは高品格・山崎努・古舘伊知郎のお三方でありました。

★☆★缶コーヒーは用途別に?★☆★



これはご存知の通り、サントリーボスの『仕事中・休憩中』に代表されるシチュエーション別缶コーヒーがたくさん出回ったことですね。サントリー以外にも、自動車運転中の眠気覚まし用として、ポッカの『ドライバー』、ロッテの『ブラックブラックコーヒー』なども発売になりました。


一つひねりが入ったのがジョージア『エリアブレンド』です。これについては私も記事を書きましたが、ラーメンのように『旅に出なくとも各地の味が味わえる』というのは意外でした。コンセプトは良かったのですが、あまりにも地域分けが広すぎたのではないかと思います。知っている人は知っているのですが、缶コーヒーには『北国』と『関東』の間に『北関東』が厳然として存在するんですよね。『中京』もありませんでしたし。
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