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ヨーロッパお菓子紀行 vol7 リヨンの伝統菓子(2ページ目)

リヨンの伝統菓子、「クッサン・ド・リヨン」をご存知ですか?緑色のクッションのようなパッケージにはいった、お菓子です。しかもお菓子自体も、なんとも鮮やかな緑色っ! でも結構美味しいのです☆

下井 美奈子

執筆者:下井 美奈子

スイーツガイド


クッサン・ド・リヨン(クーサン・ド・リヨン)
このクーサン・ド・リヨンのお菓子の謂われは、17世紀、伝染病コレラがリヨンの街を襲ったときに遡ります。

リヨンの西側にある「フルヴィエールの丘」にある礼拝堂の聖母マリア像に嘆願して、コレラから救ってもらおうと、多くの巡礼者が祈りをささげに訪れました。

そのときに礼拝堂の中に、7つの聖書の形をした「大ロウソク」と、「絹のクッションの上に乗せられた金貨」が納められたそうです。 そのご加護で、このフルヴィエールの丘にコレラが上ってこなかったと言われています。

その時の「絹のクッション」をイメージして作ったお菓子がこの「クーサン・ド・リヨン」なのです。

さらにマリア像を称えて12月8日に毎年「光の祭」が開かれています。
厚紙に鮮やかな緑のベルベット生地を貼った、クッション型の箱を開けると…
中には、緑の濃淡2色のお菓子「クーサン・ド・リヨン」が詰まっていました!

クッションのようにふっくらとした形のお菓子は、緑色のマジパンの中にホロホロとこぼれるような不思議な食感のガナッシュがはいっています。

材料は、アーモンド、チョコレート、砂糖、牛乳、オレンジキュラソー(オレンジ風味のリキュール)。

とにかく緑色のインパクトが強く、いかにも「甘そう~」と思ったのですが、意外や意外。

甘さ控えめで、オレンジキュラソーが大人の香りを添えてくれて、なんとも上質な味わいです!!

現在では、オレンジや黄色、紫といった色もありそれぞれ「オレンジ、レモン、ブルーベリー味」もあります。

リヨンが『絹産業の都市』として栄えたということもあり、絹のクッションをモチーフにしたお菓子がリヨンの郷土菓子として定着しているのも、うなずけますね。

クッサン・ド・リヨン
29.50ユーロ(化粧箱、18個入り)


NAME VOISIN(ヴォワザン)
TEL +(33) 4 78 37 79 41
ADDRESS 11,place BellecourLYON France 69002

◆MAP◆  

関連ホームページ

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