「昔ながら」でもなく、「今風」でもない。あえて言うなら“井田風”か。


井田商店
▲塩を選んだのはたまたま。醤油もうまい。大振りのチャーシューが嬉しい。
 池上線荏原中延駅を降りると目の前には人気店「多賀野」の行列が見える。その前を通り過ぎる勇気を持って歩いていくと間もなくその店はある。

 新店らしくない内装と雰囲気が逆にいい味を出している。「この人が店主」とわかる職人オーラを出しており、すこぶる期待も高まる。個性を出すために奇をてらう新店が多い中、ここはこれと言った大きな特徴はない。
 
 敢えて言うなら「シンプルだが旨い!」。丼の中から「俺は味で勝負だっ!」とでも聞こえてきそうな芯の強さを感じられた。パンチやインパクトではなく、後を引く旨さ、レンゲが置けないおいしさとでも言おうか。

 中太の麺は、薄く見えるスープをうまく持ち上げ、バランス感覚のいい仕上げ。どれも突出せず、どれも重要、全食材が主役ですべてが見事な好助演。店主の演出が見事な一杯と言えよう。

外観は新店には見えないレトロな感じもいい

井田商店
▲白いさらし暖簾が目立つ。
 パッと見は年季の入ったお店。狙ったのか、元々なのかはわからないが、いい味を出している。
もくもくとラーメンを作る店主(しかもちゃんと客席への気遣いがある)とチャキチャキした女性の接客が心地好い。そういや、都内の新店には珍しい現金後払い。券売機が当たり前になってきた都内において逆に新鮮。

らーめんだけではなく、つけめんも素晴らしい

井田商店
▲見た目はオーソドックス。流行りのタイプの豚骨魚介に極太麺!といった感じとも違う。
 トレンドを追いかけてはいない、というのはビジュアルでもわかる。かといって「普通?」かというとそうでもない。「つけめんもラインナップに揃えておきました」という安易なものではないことは食べてみるとわかる。ちゃんと「あっ、うまい」と思える仕上がりなのだ。


<店データ>
●井田商店
住所 東京都品川区中延2-16-8
TEL 03-6426-4616
営業時間 11:30-14:30、18:00-23:00、土日祝11:30-19:00頃(ともにスープ切れ終了)
休日 月曜、第3日曜
地図:Yahoo!地図情報

■2009年にオープンした店のカテゴリー
2009年にオープンした新店

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