1999年12月、浜田山の「たんたん亭」で修行経験のある店主が神田で店を開いた。その名は「八島(やしま)」。修業先譲りの煮干しが効いた醤油味も好評だったが、普通の塩の値段の5倍ほどもする八丈島の南にある青ヶ島産の「ひんぎゃの塩」を使った塩ラーメンもまた人気になった。肉ワンタンやエビワンタンも名物であった。八丈島の焼酎なども置いてあり、夜は常連さんが集う店になっていた。
日本橋兜町にあった「支那そば 八島」
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▲素朴な外観 |
ところが、事態は急変する。2001年9月、店主がガンで亡くなってしまったのだ。当然のことながらお店は閉店を余儀なくされると誰もが思っていた。しかし、料理経験のある奥様が店主の意志を継ぎ、傍らで見ていたラーメン作りを思い出しながらその味を復活させたのである。そして神田の店が契約切れになったことにより、2004年2月、今の茅場町(住所は日本橋兜町)に移転オープンしたのであった。
人気のエビ塩ワンタンメン
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▲しっかりとダシが効いているスープ。そしてエビワンタンは絶品! |
ところが先週、「2009年3月27日(金)で閉店する」という情報が届いた。驚きと共に随分ご無沙汰してしまったので、食べに行ってみた。