大阪には、「ご当地ラーメン」と呼ばれるものは基本的にはない。しかし、プチご当地として「高井田系ラーメン」というのがある。今回はこのラーメンを紹介してみたい。

ところで、「高井田」という地名は東大阪市にある。元祖の店が大阪市にあり、同じく有名なもう一つの店も大阪市にあるのだが、それでもこの系統が「高井田系」と呼ばれているのは面白い。

近鉄布施駅から商店街を抜けて出てきた交差点が「高井田交差点」(大阪市と東大阪市の境界線)と呼ばれているのと、老舗の有名2軒の間にあるバス停(大阪市内)が「高井田」という停留所であることから、この界隈が昔、「高井田」と呼ばれていたのではないかと推測。


※データは2007年4月実食当時のものなので変更になっている場合もあるのでご了承ください。


大阪にある「プチご当地ラーメン・高井田系ラーメン」



▲基本的なビジュアルはまさにこんな感じ▲
「住吉」の中華そば並450円

実はこの店を先に紹介してしまうが、ここが元祖ではない。実は9年前に元祖の「光洋軒」を食べに来たときに営業してなくて、ふとこちらを見ると何やら人が並んでいる。そこで来てみたら、なんとラーメン店であった。知らない店だったが、こんなに人気があるのなら、と情報もなく飛込で食べてみたのがこの「住吉」である。

その時の感想を恥ずかしながら紹介してみよう。

「光洋軒」という店を目指して鶴橋からタクシーで行ったのだが開いてない。そのちょっと先にラーメン屋さんらしきものが見えたので行ってみたら、雰囲気が良かったので飛込。うどんのような極太麺に真っ黒いスープ。この手のスープは、色の割にあっさり、というのが多いのでスープをまず飲んでみた(レンゲ無し)。げほっげほっ。原液そのままじゃないの?というくらい濃い。こんなにむせたのは、「がんこラーメン」の悪魔味濃いめ以来ではないか。しかし、その濃さにも次第に慣れてきて、意外と美味しくなるから不思議。飛込で入った割には、美味しかった。スープの濃さ、麺の太さ、お店の雰囲気、とても印象に残ったお店です。(1998年4月14日)

後でわかったことなのだが、この店も高井田系の代表的な店で中華そばを始めて50年になる。屋台風のたたずまいに味がある。中華そばは450円。ちなみに大玉(大盛り)は700円。元祖の「光洋軒」の並びで、しかも徒歩50歩くらいの距離間。当然競合ということになるのだろう。中華そばのスタイルはほぼ同じで、うどんのような極太麺に醤油が強いスープ。

住吉
▲「住吉」の外観
「光洋軒」は改装してやや新しくなっているがこちらは昔のまま。私はこういう雰囲気は好きだ。麺はこちらが少し太いかな。ネギも多い。人気は同じくらいか、こちらが少し多いかも。

住吉
▲「住吉 宗右衛門町店」の中華そば500円、見た目は同じである。
ここの娘さん夫婦が宗右衛門町に2007年1月に支店を出した。そちらの店19時から朝の5時までだが、本店は朝8時半から18時半まで。見事にクロスしていて、重なってないのはお見事。


<店データ>
■住吉
所在地:大阪市東成区深江南3-20-8
電話番号:06-6981-5205
営業時間:8:30-18:30(売り切れ次第閉店)
定休日:月曜・第3火曜
地図:Yahoo!地図情報

■住吉 宗右衛門町店
所在地:大阪市中央区心斎橋筋2-3-6
電話番号:06-6211-0108
営業時間:19:00-5:00
定休日:無休
地図:Yahoo!地図情報


半世紀続いている高井田系の元祖は、こちら!

光洋軒
▲光洋軒 外観
大阪のプチご当地ラーメン・高井田系の元祖の店。中華そば並は500円。大盛りはなぜか800円。それほど麺が高いのか?ちなみに肉ワンタンは五個100円で蒸し器から自分で取る。こちらはまた安い。


光洋軒
▲光洋軒 中華そば 500円
高井田系の大きな特徴は二つ。極太のストレート丸麺と醤油が立ったシンプルスープ。当然ここが元祖なのでその特徴は目立つ。ご当地ラーメンには「うまいとか、そうでもない」と語る以前の味わいがある。丼の中には創業以来52年の歴史とそれを支えてきた常連さんの愛情が注ぎこまれている。そんな気がするのだ。9年前に一度振られてから、今年やっとリベンジすることができた。

<店データ>
■光洋軒
所在地:大阪市東成区深江南3-20-15
電話番号:06-6976-9801
営業時間:8:00~20:00(売り切れ次第閉店)
定休日:火曜、第3月曜
地図:Yahoo!地図情報