日本初のラーメン情報誌「月刊とらさん」

世の中はデジタル時代になり、ラーメン情報はネットに溢れている。誰もがブログを書き始め、SNSが普及～浸透し、さらには携帯コンテンツの充実などにより、情報が簡単にいくらでも入手できるようになった。

インターネットが始まった頃は「情報の集中」だった。しかし、その裾野が広がることによって逆に「情報の拡散」が始まったのである。こういう時代だからこそ、今、アナログな「誌面」も重要なのではないか？しかも、ラーメン専門誌はいまだかつて月刊で発売されていないのではないか？

そんな疑問を抱きながら、2006年3月、とうとうラーメン情報誌「月刊とらさん」が船出をしたのである。

月刊とらさん　Vol.002

月刊とらさん　Vol.002

私が発行人を務める業界初の月刊情報誌「月刊とらさん」。ラーメン好きはもちろん、ラーメン店主やラーメン業界に従事する人にもお役に立てる情報誌を目指して発刊。

私の主宰するラーメンサイト「東京のラーメン屋さん」（通称とらさん）の投稿を抜粋、さらに私自身の食べ歩きブログから印象に残ったお店をセレクトし、毎月のラーメン最新情報を庶民的に紹介している。ラーメンライフをおもしろく漫画で紹介するページやラーメン店求人情報、ラーメン関連産業情報なども掲載。

判型がA5とポケットに入る大きさなので持ち運びに便利。この記事をアップする頃はまだ１号しか発売されていないが年間購読希望者が続出。今後のラーメン界を盛り上げていくツールとなるであろう。

執筆協力者を下記で紹介。

執筆協力者　ラーメン総合研究所所長　武内伸さん（第２代ラーメン王）

武内伸さんの「ご当地ラーメン徹底研究」

何はなくともラーメンと言えばこの人である。元新横浜ラーメン博物館広報担当としてラーメン文化の発展と浸透に寄与してきた人物である。今敢えて「ご当地ラーメン」を整理していただいている。爆食派ではなく、ラーメンを文化として捉え、どっぷりとラーメン店主の生き様にまで入り込むスタイル。あまた居るラーメン評論家の中でもスタンスの違いがはっきり分かれており、その独自の視点は今なお注目に値する。

執筆協力者　第７回ラーメン王選手権優勝　佐々木晶さん（第６代ラーメン王）

佐々木晶の「ラーメン食べある記」

佐々木さんは元東大助教授で今は国立天文台教授として惑星を研究している変わりダネのラーメン評論家。出張などを最大限に利用した地方の食べ歩きを得意？としており、特に離島や穴場的な小さな町のラーメンを食べ歩いたりしている。そうした珍しい土地のラーメン食べ歩きをおもしろおかしく紹介している。ラーメン食べ歩きの楽しさや面白さがあたたかく伝わってくるエッセイである。

執筆協力者　現ラーメン王　青木誠さん（第８代ラーメン王）

現ラーメン王・青木の「ラーメンライフが３倍楽しくなるラーメン講座」

2005年1月に放送された「TVチャンピオン　ラーメン王選手権」において、前チャンピオンの小林さんと熾烈な闘いを制した青木さん（第８代ラーメン王）の連載が読めるのはこの雑誌だけ。20代の若さとその行動力を活かして、私や上記二人の40代とはまた違った「最新ラーメン情報」を発信。一週間で食べた中（約20杯）のお薦めを紹介する「RA-MEN1週間」や「地方遠征ツアー」、「青木ラーメン王のオススメ店簿」などセルフプロデュースによるいろいろなテーマで書き綴っている。


※　イラストはすべて青木健さんの作。

＜データ＞
■月刊とらさん　Vol.002
編集人：大崎裕史
発行：株式会社ラーメンデータバンク
サイズ：A5/56頁
発行年月：2006年3月31日
定価：350円（税込）
※この雑誌が通販で購入できる「とらさんＢＯＯＫＳ」。