私はとりあえず全都道府県で1杯以上のラーメンを食べたことがある。しかし、その際の優先順位はまずは「ご当地(ミニご当地含む)」(例えば福島県だったら喜多方・白河、秋田だったら十文字町、山口だったら宇部など)、次に県庁所在地であった。

しかし、当然ながらご当地や県庁所在地以外にもおいしいラーメン店や人気のラーメン店は存在する。今年はそんな地方都市のラーメンも食べ歩いてみたいと思っている。その結果として見つけたラーメン店をシリーズで紹介していきたい。

まずは第一回目、ご当地ラーメンが二つ(喜多方・白河)ある福島県の須賀川市。福島県のほぼ中央に位置し、郡山のちょっと南側にある。人口は68,000人。実は私も知らなかったのだが福島空港は須賀川市にある。(ちょっとびっくり)

その須賀川市に「東京のラーメン好きの人は須賀川のラーメンを食べずして、喜多方に行ってる場合ではないですよ」という店があるらしい。そんな情報を得て、行ってきたのである。
※データは2005年3月実食当時のものなので変更になっている場合もあるのでご了承ください。

かまや食堂@須賀川

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▲「かまや食堂」の外観
地方におけるラーメン食べ歩きの楽しみ方は二つある。一つは「今、流行りの店」を食べることである。もう一つは「昔から地元に愛されてる店」を味わうことである。昔ながらの店に関しては正直、今流行りの店より「おいしさ」という点では負けるかも知れない。しかし私の食べ歩きの視点はそれだけではないので「昔ながらの店」は大事なのである。

今回のこの店は見るからに「後者」になりそうだ。外観はまったく普通の食堂である。いわゆる「旨い店のオーラ」はあまり感じられない。店内に入ってもそれは同様。歴史を感じさせる店内で、それだけでも「味わい」がある。メニューを見ると普通に蕎麦もある食堂だ。しかし、ほとんどの人が中華そばを注文する人気店なのだ。



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▲中華そば
開店少し前に到着し、開店と同時に店に入ったのだが、すでに何人もの客がいた。常連が付いているのだろう。開店時間を少し過ぎるとこの日は雪だったにもかかわらず、続々と客が来てほぼ満席に。待ちが出ることもよくあるらしい。

店内には鰹の香りが充満し待ってる間に食欲をそそる。中華そば550円に煮玉子100円を注文。この煮付け玉子は春秋冬限定である。夏は出してない。理由は想像が付くだろう。全国のラーメンを食べ歩いているがあまりこういうのを目にしたことはない。出てきた中華そばのビジュアルはまさに「中華そば」。私の好みの表情をしているので見た瞬間に頬が緩む。縮れた細麺に濃い目の醤油味。チャーシューは小さめだが味が染みたもの2枚。煮玉子も旨い。

帰り際に聞いたら、蕎麦屋がそもそもの始まりで創業150年の5代目だとか。中華そばは3代目から始めたらしい。いや~歴史的にも凄すぎる。しかし、代替わりして若い人になったこともあるのか、味にそんなに古さは感じない。「昔ながらの味」でありながら、「今の人」が食べてもおいしい中華そばと言える。

店名:かまや食堂  住所:福島県須賀川市八幡町16-16  TEL:0248-76-2864 営業時間:11:00-(ス-プがなくなり次第終了。夕方までにはなくなりそう)  休日:基本的に無休(都合により休む場合あり)


らーめん好房@須賀川


こちらも並ぶほどの人気店。しかしそんなに歴史がある店ではない。むしろ、どちらかと言えば新しい方の部類かも。開店して10年にもなってないはず。麺はすべて自家製で細麺ストレート、細麺縮れ、太麺から選択できる。ラーメン400円を太麺で注文してみた(写真左)。ちなみに店名が付いた好房ラーメン(写真右)は背脂入りでチャーシュー多め。

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▲らーめん好房の外観
太麺はもそもそした食感がユニークな手打ち風の麺でなかなかおいしい。スープは透明な薄口醤油タイプで無化調(化学調味料を使ってない)と本には書いてあった。魚ダシが効いていて旨い。柔らかチャーシューもなかなか。400円という値段も凄いがその安さを別にしても素晴らしい出来。人気になる理由もわかる。

店名:らーめん好房  住所:福島県須賀川市小作田字谷地1-2  TEL:0248-79-2012 営業時間:11:00-19:30  休日:変則休み(月に3-4回)  


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■ガイドが前回書いた「ラーメンスタジアム2」の記事はこちら
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