■「ラーメン好きなら、これを食わずして死んではいけない」(武内氏談)
このラーメンは、武内伸氏(新横浜ラーメン博物館・広報担当)の記念すべき5000杯目を麺友である佐野実氏(支那そばや店主)が原価に糸目を付けず、今考え得る最高の食材を集めて作る、というところから始まった。本来ならそこで終わるはずだった。しかし、その時に使った究極の旬の食材が再び入ることになり、「ラーメンの上限はなぜ1000円なのか?」という一つの“壁”に挑むことになる。

■1000円が上限とされるラーメンの不文律に挑戦。
蕎麦には、1000円を超えるメニューが多数存在する。なぜラーメンは、1000円以下なのか?高級中国料理店には2000円を超えるラーメンも存在するがシンプルなラーメンで1000円を超えるのは許されないイメージがあった。そのいわれのない常識にくさびを打ち込むのも目的の一つだったようだ。

■ラ博の「メルマガ会員」限定紹介メニュー。
今回、このメニューを食べることができたのは40名程度。ラ博の「メルマガ会員」にメールで案内をし、希望者の中から抽選で選ばれた人達である。競争率は2~3倍程度だったらしい。今後もこの「禁断のラーメン」は、行うらしいので興味のある方は、会員になってはいかがでしょうか?会社を休んででも、新幹線または飛行機に乗ってでも食べに来る価値あるラーメンである。

■一杯三千円のラーメンとは、いかなるものか?
私はラ博へ向かいながら、イメージを膨らませていた。一杯三千円のラーメン。どんなラーメンなのだろう?どんなラーメンなら満足するだろうか?ラ博なら、佐野さんなら、どんな仕掛けがしてあるのだろう?いろいろ考えながらも結論は出ない。何しろ、三千円なのだ。

■サービスはサービス。三千円はラーメンの値段。
ラ博へ着くとスタッフが礼服で迎えてくれる。そして、未だかつて通ったことのない扉から通される。それだけで、やや優越感に浸れる。「サービス」というのは面白いものだ。次に、すぐに店内に行くのではなく、今回のメンバー用に貸し切ってある「35ノット」というラ博内にあるバーで待つことになる。今回のラーメンは佐野さんが一人分ずつ渾身の一杯を作り上げている。そのために店内に入れる人数には限りがあるのだ。そのバーでは飲み物は自由。アルコール、ソフトドリンク各種用意してあり、好みの飲み物で口内を整える。いよいよ自分の番になり、名前が呼ばれる。あちこちに礼服姿のエスコートが居る。ちょっとくすぐったい気分だ。