ラーメン/東京のラーメン

ラーメン店以外の旨いラーメン!(2ページ目)

ラーメン専門店以外の料理屋さんでも旨いラーメンを食べることができる。そんなお店を紹介します。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

●日本料理 お多津@笠岡(らーめん) 元々は日本料理店で、店主の趣味が高じて月に3回程度出すようになった「スペシャルラーメン」。地元(岡山県笠岡)のラーメンと比較するのは他店が可哀想なくらい洗練されている。具には煮鶏を使用。糸唐辛子など和食なればこその盛り付けも実に素晴らしい。笠岡ラーメンをベースに和食のセンスや東京のトレンドなどを巧みに盛り込んだ感じのする逸品。「地ラーメン」としての笠岡ラーメンを超越しているので、他店との比較は控えるべき。むしろ東京の人気店と比べても遜色ない出来映え。問題はいつでも食べられるわけではない、ということ。



●南仏料理 まき火@諏訪(らーめん) こちらは南仏料理店。しかもこの店は通常メニューにラーメンがあるわけではなく、シェフが「近くには好きなラーメンがない。ならば自分で作ってみよう」と作り始めたラーメンを試しに食べさせていただいた。まず、ビジュアルにびっくり。全国約6000軒、約1万2000杯のラーメンを食べてきている私でも驚いてしまった。薬味が別皿で刻みベーコン、揚げニンニク、刻み海苔、ザーサイ、ねぎ、鷹の爪、メンマ。写真を見ると、「なんだ、つけ麺じゃん」と思われるかもしれないがそうではない。手前の器は小さいながらラーメンとして完結している。大きなチャーシューは豚肉の塩漬け。柔らかくて、脂がしっとりしてとてもラーメンにのっているチャーシューとは思えない。というか、こういっては何だがラーメンの上に載せておくのがもったいない。もはや「具」ではなく、これだけで素晴らしい料理。スープは軽めの味付けで薬味を組み合わせながら、味の変化を楽しめるように作られたもの。そしてスープを最後まで飲んでもらえるような味わいにした、という通り、私はこの日、五軒目(午後3時半)なのにスープを飲み干した。さらに別盛りになってる麺。これがまた面白いコンセプトで、替え玉のようなつけ麺のような・・・。食べる側がどちらにとってもいい。パサパサにならないように背脂をまぶしてある。私はつけ麺感覚で、なおかつ替え玉的な食べ方をしてみた。二口ほどをつけ麺風に食べ、残りをスープに入れて(替え玉風)、薬味を加えて食べた。800円という値段が付けられていたが、あのチャーシューの存在だけでその値段では赤字見え見え。試作ゆえのサービス価格、といったところか。微調整は必要なのだろうが、月1回でも、こんなユニークなアプローチのラーメンが食べられるなら面白い。近くの諏訪湖も素敵だし。



●焼肉 北京@川崎(らーめん) こちらは焼肉店。焼肉も安くてなかなか旨い肉をたくさん食わせてくれる店。メニューの片隅にラーメンもある。複数分頼んだら大盛りで出てきて分けて食べた。具には牛タンがたくさん入っていて、しかも柔らかくておいしい。スープも牛ベースの醤油味でなかなか。麺は細麺でちょっと独特。焼肉屋の前は中国料理店(だから北京?)だったそうで、その時からの味らしい。まぁ、確かに今風の味ではないが割とおいしい。最初から結構な量の胡椒が入っている。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます