ラーメン/中部のラーメン

新潟の上越地区に新しい人気店が登場! 直江津で行列のできるラーメン店(2ページ目)

新潟の上越地区と言えば、古くから「オーモリ」を始めとする系列店が人気だった。しかし、その構図が崩れてきた。「麺屋あごすけ」が人気急上昇、行列店になっている。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

店内に入ると、これまた東京ではかなり増えて、もはや冷め気味になっている昔懐かし風の内装。わかりやすいところで言えば「くじら軒」(横浜)風である。

そして、接客がよい。店員の声が出ており、とても気持ちがよい。こちらをわかりやすく例えると「博多一風堂」のような感じ。ただ「一風堂」と違うのは厨房内には、おばさんも数人見受けられ、その人達も含めて、活気があるのだ。従業員教育が大変だったのではないかと思う。おそらくパートのおばさんもいるのではないだろうか?「ラーメン店のパート」という意識で応募してきたに違いない。きっと驚いただろうな?

メニューの中から選んだのは、なんとなく「旨鹽麺」。読みづらいが、というか、私はいまだに読めないがたぶん「うましおめん」なのだろうか?要するに塩ラーメンである。

■私が食べたのはこちら「旨鹽麺」(塩ラーメン)■


カウンターに座ったので作り方を見ていたがWスープである。Wスープというのは、動物系と魚介系あるいは和風系の2種類のスープを丼で合わせることを言う。これまた東京では大流行のスープ手法である。しかし、このお店がユニークだったのは、Wスープで出している他店の作り方と違って、和風ダシを最後に加えることである。丼に動物系スープを入れ、茹で上がった麺を入れ、具を盛り付け、そして最後に和風ダシなのだ。

ここの和風ダシは店名の通り「あご(飛び魚)」を使っているのが大きな特徴である。麺をかき混ぜないでスープを飲んでみると上の方にその和風ダシがあるのでそれを味わえるはずだ。それと目の前に出てきたときの風味がよい。これはなかなか考えた手法だと感心。「旨鹽麺」の具にはローストチキンを使用。これがまた旨い。

■基本メニューはこちら「醤油麺」■


こうして書いてしまうと東京の人気店のいいとこ取り、のような印象ではあるが、それが嫌みなく対処されており、むしろ気持ちがいい。東京在住の私がそう思うくらいだから、地元の人も気持ちよく美味しいラーメンをいただいてるに違いない。食べてるみんなの顔もいい表情をしている。私は常々「味はもちろん、気持ちも満足してお店を出てこれるのが本当にいいお店」と言っているがその典型的なお店に出会って本当に嬉しかった。お薦めである。

【DATA】麺屋 あごすけ 住所:新潟県上越市下門前1650 TEL:0255-45-3335 営業時間:11:30〜14:30 17:00〜20:00  休日:水曜日 メニュー:醤油麺550 濁汁麺650 醤油豚麺800 濁汁豚麺900 旨鹽麺600 塩とんこつ600
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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