新横浜ラーメン博物館は「新ご当地ラーメン創生計画」として独自のスタイルを持たない地域の活性化を企画。その第一弾として沖縄ラーメン「琉球新麺 通堂(とんどう)」を出店し、限定期間を終え、沖縄に送り出しました。
その第二弾が「八戸」です。今年の12月に東北新幹線が八戸まで延伸される、という話題性もあります。今回のプロデュースは「支那そばや」の佐野実氏。“食材の鬼”という異名を持つ佐野氏は、全国から選りすぐりの食材を集めて、最高のラーメン作りを目指して日夜努力し続けています。しかし、今回は八戸周辺の食材にあえてこだわりました。自分で足を運び、生産者と直接話をして、自分の目で見て判断する。それが“佐野流”なのです。
その使用食材一覧がこちらです。
■使用食材一覧
麺 岩手県二戸産小麦粉「南部小麦」「ねばりごし」
スープ 青森県六戸町産地鶏「シャモロック」
青森県十和田産銘柄豚「ガーリックポーク」
岩手県二戸産「みちのく赤鶏」
岩手県産合鴨「岩手鴨」
青森県小川原湖産「ヤマトシジミ」
青森県小川原湖産「モズクガニ」
青森県下北郡横浜町産「干し貝柱」
青森県下北郡脇野沢村産「焼き干し」
青森県田子町産「田子ニンニク」
岩手県陸前高田町産「生醤油」
具 青森県十和田産「ガーリックポーク」
う~む、よくわかりませんが、見ているだけでよだれが出てきそうですね。これらの素材を使って完成したラーメンがこちら。
佐野イズムを感じながらも麺やスープの奥行きに違いが見えます。今後は、おそらく店主となる箭内一三氏の微調整により、味に個性というスパイスが加味されてオリジナリティを発揮していくことと思います。私が食べた感想は「こんなに良くできたラーメンが1年後に首都圏から無くなってしまうのはもったいない(笑)」というものでした。その言葉の裏には「850円のラーメンを地元ではいくらで出すのだろう?仮に700円でも地元の人からすれば、高すぎるのでは?」という心配もありました。一番競争の激しい東京でも十分上位にとどまることのできる味だと思います。八戸に戻ってしまう前にみなさんもぜひ食べに行ってみてください。
【DATA】麺道 大陸 住所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 新横浜ラーメン博物館内 TEL:045-471-0503(新横浜ラーメン博物館) 営業時間:11:00-23:00(入場22:00まで。日祝は10:30開館) 休日:無休(ただし年末年始及び臨時の施設メンテナンス、展示替えの場合は除く) メニュー:八戸支那そば850 バラチャーシューメン1200 豚ロースチャーシューメン1300 大陸チャーシューメン1350 ミニラーメン550