リピーターが支える一軒家レストラン「L-RISTORANTE」
「L-garden」へ続く門 |
「白ぎすのパルミジャーノチーズ添え」は、以前、六本木の一軒家レストラン「L-RISTORANTE(L-リストランテ)」で人気だったひと皿。現在は、メニューに記載していないそうですが、それでもゲストから「できますか?」とお願いされることも、しばしばと言います。
そう話すのは、こちらの支配人を務める、細谷幸司さん。
美味しかったメニューを覚えていて、その名を口にするゲストがいることからもわかるように、ここ「L-リストランテ」は、リピート客の多い一店。
「L-RISTORANTE」エントランス |
そういう私も、初来店で気に入り、その後すぐに、2度目の来店。それぞれ別の友人と訪れたのですが、2人とも大絶賛。特に、初来店の際、一緒だった友人は、その後、すぐ仕事関係者を連れて訪れ、接待に使ったと言います。
はたまた、別の友人は、私が「よかった」とくり返すのを耳にし、旦那様と即予約。今ではお気に入りの一店になっているのだとか。
350坪のお屋敷に3つのレストラン&バー
庭から眺める「L-RISTORANTE」 |
そんなまわりの反応を見ているだけでも、ここ「L-RISTORANTE」に、ゲストを引きつける何かがあるのは必至。それは、まず、350坪のお屋敷に3つのレストラン&バーがあるという、六本木とは思えない環境でしょう。
「L-RISTORANTE」ダイニング |
こちらは、100年近く前から、子爵の館として存在した建物。それを戦後、改装し、某有名洋食店のオーナーが使用。が、ここ数年間、空き家になっていたため、今から3年前、現在のオーナーがリニューアル。2008年6月16日に、レストランとしてオープンしたのだそう。
「L-garden」テラス席 |
そのため、庭の木などは新たに持ち込んだものは1本もなく、竹やぶも昔のまま。だからなのか、六本木駅を降り、「ロア」ビルや「ドンキホーテ」を通り過ぎ、「上野精養軒」直営の「六本木カレーハウス」を左に曲がったところで、大きな門をくぐると、一瞬にして、それまでの雑踏がかき消されてゆくのがわかります。
「大人がゆっくり寛げる社交場」が館のコンセプト
離れの「L-BAR」 |
敷地内には建物が2つあり、某有名洋食店のオーナーが使用していた本宅は、1Fが庭を楽しむレストラン「L-RISTORANTE」、2Fが待ち合わせや軽い食事に使える「L-SALOON」。以前、使用人兼運転手の家だったという離れは、1Fのカウンターと2Fのバルコニーとも、「L-BAR」として利用されています。
今もオーナーの娘さんが、年に3~4回食事に訪れ、窓の古い鍵などを見て、当時を思い出し、懐かしがられるそう。
以前、応接室として使われていた部屋が、今では「L-RISTORANTE」ダイニング |
そんな3つのレストラン&バーとテラス席を合わせた総称が、「L-garden」。その優雅な佇まいは、「大人がゆっくり寛げる社交場」という館のコンセプト通り、六本木駅周辺とは異なる、ホッとひと息つける時間の流れを感じさせてくれるのです。