3ツ星からの脱却が生み出す、新生「ander(アンデル)」。
「il Calandrino Tokyo」の後にオープンした「ander(アンデル)」。 |
世界最年少3ツ星シェフ・マッシミリアーノ・アライモ氏の名を、日本中に浸透させた、新丸ビル7F「il Calandrino Tokyo(イルカランドリーノ東京)」。その功績の分、今年3月の突然の閉店には、不意をつかれた方も多かったことでしょう。
以来、半年。3ツ星というステイタスを失い、どんな再生を試みるのだろうと気になっていたものの、成し得たのは、意外にも再生ではなく、新生。
と言うのも、今まではイタリアが求める理想と、日本のゲストが抱く「日本初出店の3ツ星系列店」のイメージの溝を埋めるのが、必要不可欠でしたが、新規オープンに際し、かかげたのは、惜しげもない3ツ星からの脱却。
そのお陰で、今まで「こう出来たならば」と思い悩んでいた事柄に、自由という風が吹き込み、新たな表現のチャンスが生まれていったわけです。
それが、「思い切って新しい自分達の店を作ろう」という意気込みに変わり、「il Calandrino Tokyo」の跡地に、新生「ander(アンデル)」を誕生させました。
完璧な火入れで味自慢を叶える、4名の若手精鋭料理人。
思わず「うまい!」とかみしめる「銘柄豚のグリルミスト」。 |
コンセプトは、月に3~4回気軽に足を運べる“味自慢の楽しい店 ”。そのひと皿となるのが、「銘柄豚のグリルミスト(ロース、バラ、自家製ソーセージ)2,900円」。
見た目にも食欲がそそられる取り合わせですが、それを裏切らない完璧な火入れが、最高のおいしさを支えています。
シェフは、「il Calandrino Tokyo」閉店の際、独立する話がありながらも、それを蹴り、この「アンデル」を立ち上げることを望んだ3名と、他店でのシェフを辞して参加することになった、1名の若手精鋭料理人。と聞けば、「il Calandrino Tokyo」の3ツ星だけでつながっていたメンバーではないことが、おわかりになるでしょう。
この中で、総料理長を担うのが、25才で渡伊、「マルガパンナ(1ツ星)」「イルソーレディアンコ(1ツ星)」「レカランドレ(3ツ星)」、スペイン「エルブジ(3ツ星)」等、超一流店で、その技術と味覚センスを高く評価された、小西達也氏です。
甘いモノ好きを刺激する、ワゴンドルチェ。
日替わりで数種類が並ぶ、宝石のようなワゴンドルチェ。 |
また、こちらではずせないのが、コースによっては(メニューにて確認)、ワゴンから好きなドルチェが2種類選べること。ひとつずつは、けっこうプチサイズですが、デザートがさっとひと皿で出てくるより、甘いモノ好きを刺激するサービスです。
また、プラス400円で、ワゴンドルチェ2種類とシャーベットを付けるのも可能。ディナーなら、ひと品200円で、ワゴンドルチェを追加できます。
金曜日は深夜2時までワインバーとしてオープン!
日替わりで数種類が並ぶ、宝石のようなワゴンドルチェ。 |
また、金曜日は深夜2時までオープンし、レストランのみならずワインバーとしても機能。店内には、冷蔵ショーケースを常設し、幻の生ハムやチーズなどの極上食材を陳列。テイクアウト可能にしています。
春先にアルプスからガルダ湖(イタリア最大の湖)に吹き下りる季節風の名をとった、イタリア料理店「アンデル」。春の息吹の行く末を、夏、秋、冬と、今後も見守りたいところです。
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■ander(アンデル)
所在地:千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング7F 丸の内ハウス
TEL:03-5918-6551
営業時間
ランチ :11:00~14:00 (LO)
ディナー:18:00~23:00(LO)on weekdays
18:00~01:00 (LO) on fridays
17:30~23:00 (LO) on saturdays
17:30~21:00 (LO) on sundays and holidays
休日:無休
JR東京駅丸の内北口より徒歩約1分
(丸の内地下中央口より地下道にて直結)
丸ノ内線東京駅 地下道より直結
千代田線二重橋前駅7番出口より行幸地下通路にて直結徒歩約2分
地図:Yahoo!地図情報