フェアトレードシュガーで社会貢献する花の生産農家。
両側に5つの花がプリントされた包みを開けると、出てくるのは、砂糖がきらきらとまぶされたフラワーゼリー。 |
そんな「ビリー社」が作るフラワーゼリー&フラワーコンフィチュールは、原料の砂糖も、フェアトレードシュガーを使っています。フェアトレードとは、途上国の原料や製品を、適正な価格で継続購入すること。3代続く花の老舗生産農家らしい、社会貢献のひとつです。
この砂糖を最初に目にするのが、ころんとしたフラワーゼリー。小さな表面全体を覆うように、砂糖が薄くまぶされています。半分かじって、切り口を見ると、半透明のゼリーの中にプチプチとした小さな粒。これが、細かく切られた原料の花びらです。これは、コンフィチュールも同じ。この辺りもまた、花を意識できる部分です。
コンフィチュールたっぷりのパンは、朝のごちそう!
ゼラニウムのフラワーコンフィチュールをたっぷりつけた食パン。 |
フラワーコンフィチュールは、ゼリー同様、そのまま食べてもおいしいですが、パンにつけると、甘さも広範囲に行き渡り、さらに食べやすくなるので、ついつい朝から止まらなくなります。
ゼラニウムのコンフィチュール。 |
合わせるお茶は、同じイタリアの「I Gusti Vegetali社」のハーブティー「アルペンの風」もお奨め。自社農園で育てられたハイビスカス、野バラ、レーズン、ニワトコ、りんご、イチゴの葉、コーンフラワー、カンゾウなどがブレンドされています。
オールアバウト「スタイルストア」でも販売!
ゼリーにもコンフィチュールにもなっているジャスミン(イメージ写真)。 |
このフラワーゼリー&コンフィチュールは、現在、アメリカ、フランス、ドイツ、オーストリア、カナダ、アラブ首長国連邦など多くの国に輸出されているそう。日本でも、2008年4月15日~25日に日本橋三越本店で開催された「イタリアフェア」の初上陸を皮切りに、本日5月15日より、「All About スタイルストア」でも販売することになりました。
と聞くと、花も季節が関係する自然の産物。それだけの国に輸出して、花が足りなくなったりはしないのかと少々心配になりますが、「ビリー社」の場合は大丈夫。なぜなら、山間の斜面を利用した畑だから。高低さがあることで、花の咲く時期をずらすことができるため、ひとつの花が終わっても、また次の花を取ることができるのだそう。でも、これは暖かい季節の話。冬は、ミモザ以外はグリーンハウスの中で育てるそうです。
作り手の次なる夢は、花のビスケットと花のチョコレート。
イタリア・サンレモで3代続く花の生産を手がけるロベーリオ夫妻と握手をかわす、輸入元「有限会社 山本商店」の赤理さん。 |
そんな話を聞かせてくれた、作り手のロベーリオ夫妻の今後の夢は、花のビスケットや花のチョコレートの開発。
「イタリアのオーガニックの基準はとても厳しく、花がほとんどない冬でも月に一度、気候のいい時期なら、週に一度は政府機関の担当が畑のチェックにやって来ます。それは自社の畑だけではなく、隣りの畑でも農薬を使っていないかなど、まわりの環境も含めた審査。これにパスしなければ、オーガニックの花は作れないのです。なので、今後も畑の環境を維持していくのが一番大切なこと。その上で、さらに花の品種を増やし、フラワーゼリーやコンフィチュールの種類ももっと増やしていきたい。その先にあるのが、花のビスケットや花のチョコレートの開発です」。
ロベーリオ夫妻からのメッセージ。
ゼリーにもコンフィチュールにもなっているヴィオラ(イメージ写真)。 |
そんなロベーリオ夫妻から、「女性のためのグルメ情報」を見て下さっている皆様へメッセージをいただきました。それは、笑顔付きのとてもシンプルなひと言、「Try eat frower!」。
「最近でこそ、レストランでいただくサラダやパスタに、ファッショナブルな花が入っているのは珍しくなくなりましたが、日常的に花を食べないのはイタリアも日本も同じ。だからこそ、手軽なゼリーやコンフィチュールで、花を楽しんでほしい。今、おいしいのは、お洒落な花の香りです!」。
輸入元は、「有限会社 山本商店」。あのカファレル社のチョコレート「ジャンドゥーヤ」も扱う、神戸の有名直輸入商です。
Le dolcezze di Billy/フラワーゼリー
Le dolcezze di Billy/フラワーコンフィチュール
イタリア「I Gusti Vegetali社」のブレンドハーブティー「アルペンの風」
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