340余年続く蔵元「盛田」の清酒を楽しむ「蔵人厨ねのひ」。
名古屋で人気を博す「蔵人厨ねのひ」。創業寛文5年(1665年)から尾張小鈴谷の地で340年余り続く、蔵元「盛田」の清酒「ねのひ」を楽しむお店です。店名の「ねのひ」は、11代当主 盛田久左衛門さんが命名。奈良朝の頃から続いていた長寿延命を祝う宮人達の風習「子の日」にちなみ、末永く栄える願いを込めてつけられました。
その願いを形にするように、名古屋本店、名古屋駅前店、東京丸の内店と店舗を広げてきた「蔵人厨ねのひ」。その都内2店目となるのが、この「ギンザ・グラッセ」店。入口では、盛田の酒造りに欠かせないお米・山田錦が、赤い樽に入って出迎えます。
酒造りの様子が描かれた通路の先に広がる左右の空間。
壁に酒造りの様子が描かれた通路を抜けると、正面にはおいしそうな煙を上げる炭焼き場。そこから空間は左右に分かれ、左はオープンキッチンとその前に広がるカウンター席、テーブル席、右は目の前に「有楽町マリオン」を眺めるテーブル席と個室で構成されます。
店内左の空間。オープンキッチンの前に広がるカウンター席。キッチンの中央では鉄板焼もできます。 |
10Fの窓からの景色は「有楽町マリオン」と都心を走り抜ける高速道路。 |
店内右の空間。窓側席から一段高い場所に配置されたテーブル席。これによりどの席からも昼間は明るい陽射しと銀座の景色が望めます。 |
店内右の空間。板で仕切られた半個室。他、掘りごたつ席など完全な個室も用意されています。 |
盛田の味噌や醤油で調理する旨い肴「味噌おでん」。
お料理のコンセプトは、厨人(ちゅうにん)達が旬の食材を盛田の味噌や醤油で調理する旨い肴。それはまさに、日本古来の食文化の継承。知恵を重ねた日本人の味わいを、銀座の地にも根付かせます。
代表的なお料理のひとつが、「三河名物 味噌おでん(1,480円)」。通常、おでんは昆布などのダシを使いますが、こちらのはお水とざらめと味噌のみ。何かの味を何かでねじ伏せるような調理はせず、大豆から作った八丁味噌の力だけで、素材の持ち味を生かします。
なので、見た目は八丁味噌の色から、濃厚そう、しょっぱそうという印象を受けますが、食べてみると意外にあっさり。厨人が技を駆使し、控えめな味わいに仕上げています。具は大根、こんにゃく、卵、生麩、焼豆腐、豚の角煮など通常7種類。
伊勢神宮にも奉納される鯛を使った「鯛めし」。
また、鯛をまるごと一匹使った「鯛めし」も人気。この鯛は、愛知県の篠島で水揚げされるもの。篠島とは、名古屋市の南約50キロにある、大小10数島の島々から成る離島。三河湾国定公園の真ん中に位置します。ここの鯛は、お正月に伊勢神宮に奉納されることでもよく知られるところ。
そんなおめでたい鯛を、お水と昆布だけで炊き上げたのが、こちらの「鯛の祝いめし(3~4名分 3,200円)」。スタッフの方いわく、「普段の食事でももちろんですが、おめでたい行事がある時にはぜひ使っていただけたら」とのこと。この他、串物盛り合わせ(2~3名分 2,450円)や、厨人が日替わりで提供する各地から取り寄せた食材料理(1,500円)もあります。
入り口で出迎える盛田の酒造りに欠かせないお米・山田錦。 |
■蔵人厨ねのひ
ギンザ・グラッセ10F
電話:03-3535-8850
営業時間
ランチ 月~日
11:30~15:00 (LO14:30)
ディナー月~金
17:00~23:00(LO22:00)
土曜日:15:00~22:30(LO21:30)
日祝 :15:00~22:00(LO21:00)
定休日:無休
禁煙
蔵元 盛田 公式HP
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