自宅で捨ててしまいがちな部位が火の入れ方で生きる。
イタリアンパセリソースが充分素材に染み渡ったメイン「鯛のソテー」。 |
肉か魚かを選べるメインは、「鯛のソテー」をオーダー。まわりにはナス、黒オリーブなどたっぷりの野菜を添え、イタリアンパセリのソースで仕上げてあります。
玉ネギは、もしかすると自宅では捨ててしまっていたかもしれない、かなり外側の部分なのですが、それがとってもいい歯応えでおいしい。火の入れ方でこんなにも違うものかと感服。空豆と見間違うような大きなグリーンオリーブにもビックリです。
別の人のメイン、ちょっと珍しい「馬肉のステーキ」。食感は牛肉のフィレとさほど変わりませんが、よりさっぱり、あっさりな味わい。 |
ひとつだけ好きな物をどうぞと言われたら、桜の葉を選ぶ。
前方:カモミールのゼリーにグレープフルーツを入れたヨーグルトムース。後方:桜の葉のチップスが忘れられないカモミールのアイスクリーム。 |
デザートは、グレープフルーツをのせたヨーグルトムースと、桜の葉のチップスをあしらったカモミールのアイスクリーム。
特筆すべきは、まさにこの桜の葉。パリパリした食感は見たままですが、ほのかに甘くてとてもおいしい。塩漬けの葉を水で戻したと聞くまで、桜の葉がしょっぱいことを忘れていたくらいです。今日のメニューの中でもうひとつだけ好きなモノを食べてもいいと言われたら、パスタやパネッレに後ろ髪を引かれながらも、この桜の葉を選ぶような気がします。
ヨーグルトムースも、その名前だけ聞けばどこにでもある普通のメニューなのですが、カモミールを使ったゼリーを上にのせられているのが、ここのひと味違うところ。そして、デザートに限らず、ここまでのどのお皿にもすべて隙も手抜きも感じられないのが、ここのシェフ・佐藤護さんのすごいところです。お料理ごとに魅せる食器も、すべてイタリアで佐藤シェフが選んだもの。
再確認した自信をお土産に、新しい舞台で腕を振るう。
自家製のお茶菓子は、アーモンドたっぷりの生チョコとサクサクのチョコレートクッキー。 |
そんな佐藤シェフは、今回のオープン前の約1ケ月間、一人シチリアへ。また、同時期にソムリエの望月さんは、北イタリアへ出向いていたそう。おふたりとも、その地の料理、その地のワインに親しみながら、今までの自分のスタイルが間違っていなかったことを再認識。目黒川沿いという新しい舞台で、また新たに踏み出す自信を持ち帰ったそうです。
ここ「リストランテ カシーナ カナミッラ」では、リクエストがあれば、これら佐藤シェフの香り豊かなお料理に、一皿づつワングラスで最適なワインを合わせることもできるそうです。
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入口を入って左がダイニング。一番奥は8名用の個室があります。 |
■カシーナ カナミッラ
所在地:目黒区青葉台1-23-3
青葉台東和ビル2F
TEL:03-3715-4040
営業時間
ランチ 11:30~14:00 (LO)
ディナー18:00~21:30 (LO)
定休日:月曜日
(祝日の場合は営業、翌火曜日が代休)
日比谷線中目黒駅より徒歩約5分
地図:Yahoo!地図情報
ジノリの愛らしいカップ&ソーサーでサーブされた紅茶。 |
■近辺のおいしいスイーツ
フランスで話題のケーク・サレ
(塩ケーキ)!
カフェ・ド・ヴェルサイユ
■近辺で利用できるカフェ
drole
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