3/3 日本料理　舞　（恵比寿） [女性のためのグルメ情報] All About

特別のルートで仕入れる幻の魚クエ。

メインは、「海鮮の湯霜仕立て春の野菜を添えて」。てらてら光る切り身は、幻の魚と言われる福岡産のクエ。関東では手に入りにくいですが、ここ「日本料理舞」では特別のルートをもってして、23キロもある１メートル弱のクエを仕入れています。

見た目は、白いトロ。全体的に脂がよくまわっています。味わいは鯛にも似てあっさりしていますが、もう少し大味。でも、湯通しすることで旨みを閉じ込めているので、私は何切れかはポン酢につけず、そのまま本来の味を愉しみました。

ワカメ、水菜、ネギの他、うるい、こごみなど春の食材も添えられているのが、目を緩ませます。

旬とこだわりで選び抜いたネタを披露。

シメは、「特製江戸前握り寿司の盛り合わせ香の物、留椀」。この日は、九州の壱岐で取れた一本釣りのマグロ、青森産のヒラメ、神奈川産の真鯛、北海道産の島海老、九州有明産のサヨリなど７品。塩漬けのイクラの塩を適度に抜いたという軍艦巻きは、お醤油をつけずにいただいても美味。

旬とこだわりで選び抜いたネタに、ここまでの満腹もどこへやら。コースによっては、大釜で毎朝炊き上げるふっくらとした白米が出てきますが、これも希望によりお寿司にも替えられるそうです。

ペストリーシェフとのコラボによる「自家製抹茶プリン」。

デザートは、「自家製抹茶プリンと季節の彩りフルーツ」。これは、ペストリー部門のシェフとのコラボによるひと品。

苺の葉が添えられたフルーツ。この日はパイナップルと苺。

今回のテーブルは女性４人で囲んでいたのですが、クリームのようになめらかなひと口に、思わず口々にもらす「美味しい！」の声。ほろ苦さと甘さが抑え目な分、口あたりの良さが引き立ちます。

ひと粒の黒豆の上等なふっくら感が、丁寧に時間をかけた逸品であることを物語ります。

ミシュラン、次なる星の予感は「日本料理舞」。

これは毎回出るものではないのですが、この日はリニューアルしたばかりということもあり、和菓子のサービスがありました。大きな桐の箱に入れられた色とりどりの至福は、次の人が待つのも忘れ、つい選ぶのに時間をかけてしまいます。

プライベートを重視し過ぎて、ホールのパーテーションが配された一角だけが少々手狭になっているのは残念でしたが、技を尽くした逸品と日本の美を再構築した内装は、まさに最上とも言えるもの。

日本初のミシュランガイドで星を獲得した、「ウェスティンホテル東京」内の鉄板焼「恵比寿」に続く、次なる星としての期待も充分です。

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一室のみの洋個室。入口の段差もなく、ユニバーサルな造りです。

＜店データ＞
■日本料理舞
所在地：目黒区三田１－４－１
恵比寿ガーデンプレイス内
TEL：03-5423－7781
営業時間
ランチ 11:30～15:00（LO）
ディナー17:30～22:00（LO）
定休日：無休
*個室は別途個室料がかかります。
JR山手線・埼京線「恵比寿駅」東口より「恵比寿スカイウォーク」で約７分
日比谷線「恵比寿駅」JR方面出口より「恵比寿スカイウォーク」で約７分
地図：Yahoo!地図情報