『たったひとつの恋』に見る効果的なドラマの撮影方法。
お食事に行って、「ここって○○のドラマで使われたレストランですよね?」と聞いた時、知らなかったり、「らしいですね」と曖昧に答えるスタッフの方も多いもの。それもそのはず。撮影は必ずしも、スタッフがいる時とは限らないからです。
たとえば、『たったひとつの恋』で使われた「TYCOON(タイクーン)」。撮影はお店ごと貸切で行われ、スタッフは誰一人その中に入れなかったそう。
そう言われてみると、確かに撮影隊だけでのびのび撮った雰囲気が、画面にも漂っている気がします。それは、田中聖さんの結婚式の2次会シーン。通常、ドラマでは一部の区画もしくは席だけの映像がいいとこなのに、この時ばかりは店内からテラス席まで様々な角度から撮影されています。これにより、お店全体の魅了がくまなく伝わり、「TYCOON(タイクーン)」の良さを再確認。学生時代から好きで何度も行ったお店ですが、また行きたいなという気持ちにさせられました。
また、過去ドラで言うと『アテンションプリーズ』で使われた「FUJIMAMAS」。上戸彩さんと森口瑶子さんがお茶をするシーンの撮影は、ほとんど人が通らない早朝にオープンテラスで行われたそう。なので、この様子は、ごく限られたスタッフしか目にしていないよう。確かに原宿。スタッフもさることながら、若者も多いので、上戸彩さんがいるのがわかったら撮影どころじゃなくなっちゃいますよね。
また、『恋ノチカラ』での深津絵里さんの就職の面接シーンも、社員がお休みの土曜日を狙って、都内の地図会社で撮影されています。
とすると、効果的なのは撮影隊のみの環境ということになりますが、中には全くその逆もあります。
過去ドラで言うと、『カミさんなんかこわくない』での田村正和さんが歩くシーン。これは天王洲アイルで行われましたが、まわりの会社に勤める人や遊びに来た人大勢に囲まれながらのオープンな撮影でした。
でもこれはせめて平日でしたが、『アットホーム・ダット』では土曜日の真昼間、「品川インターシティ」で阿部寛さんと宮迫博之さんの撮影を堂々行なっています。
なのでドラマで効果的な撮影と言えるのは、やはりストーリーとの合致。イメージにピッタリ合った映像を撮るには、その撮影方法もかなり重要なファクターと言えましょう。
なので、たまたまロケに出会ったり、お店の人に話を聞けたらラッキー。そんな時は、ぜひ【女性のためのグルメ情報】までご一報を!
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