大理石のカウンターがチョコレートの旅の出発駅。
ミネラル水や資料、ガナッシュなどが用意された大理石のカウンター。 |
少し高いツールのイスにこしかけると、ショコラブランド最高峰である「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の洗練された品位と風格を感じます。
それはきっと、29年にわたり、チョコレートの創作に情熱を傾けた確かな自信の結晶。それが店内の空気と交じり合い、独特の高級感を生み出しています。
熱帯雨林がいざなうカカオの産地巡り。
ガナッシュ:カラカス。 |
美味しいチョコレートの追求は、まずは理想的な生育環境で育った高品質のカカオに出会うこと。
それらを巧みにブレンドし、最高の味を引き出したのが、オリジナルを20種も持つという「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のクーベルチュールなのです。
ショコラの説明をしてくれる表参道店チーフ・樋口美智子さん。 |
これらの説明をしてくれるのが、表参道店のチーフ・樋口美智子さん。ショコラに関する知識が豊富で、個々の質問にもやさしく応じてくれます。
テオブロマの世界を垣間見せてくれる感動的なカカオのお話。
3種のクーベルチュールと3種のプレーンガナッシュ。 |
しかもそのカボスは、1本の良質なカカオの木に、1年にたった25個しか実らないこと。
そして、運良く収穫できたその希少なカカオには、それぞれ特有のアロマやパーソナリティーがあること。
それはまるで、神様からの贈り物。きっと自分たちの美味しい食べ物を、少しだけ私達に分けてくれているのです。
チョコレートを楽しむコツは、スローに味わうこと。
オリジナルクーベルチュールの塊。 |
カカオ含有率がエクアドル産38%、カライブ産62%、マダガスカル産65%と異なるクーベルチュールは、ゆっくり舌の上で溶かしてみると、確かに全然違った味わい。
フレーバーを添加しているわけでもないのにキャラメルのアロマを感じたり、花の香りや木の匂い、ドライフルーツのような濃厚さに気付いたり。目を閉じると、行ったこともない熱帯雨林の湿度やジュート(麻袋)の匂いまでも感じ取れるよう。
クーベルチュールを細かく砕く樋口さん。 |
今まで箱を開けたとたん飛びついていたショコラでしたが、時間をかけてスローに試すことで、こんなにも多くの味わいを発見できるとは。とても新鮮な驚きでした。
次ページでは、デモンストレーションとともに味わう魅惑のプレーンガナッシュをお届けします!