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MARLOWE(マーロウ) (葉山)(2ページ目)

マーロウのビーカープリンはどこで作られる? それはプリン色の看板がおいしそうな葉山のプリンファクトリー。カフェ、そして神奈川景勝50選にも選ばれた夕日の名所に立つレストランも一挙ご紹介します!

執筆者:河野 優美

神奈川景勝50選にも選ばれた夕日の名所に立つ南葉山レストランマーロウ本店。

MARLOWE
テラス席が張り出したレストラン外観。
南葉山のファクトリーからプリンが届けられるのは、相模湾に面した立石にあるシーサイドレストラン「南葉山レストランマーロウ本店」です。

ここは、神奈川景勝50選にも選ばれた夕日の名所。空気が冴える季節には、松の木の向こうに富士山の落日も眺められます。

その美しさは、「東海道五十三次」で有名な江戸時代の浮世絵師・安藤広重の「相州三浦秋屋の里」にも描かれているほど。空と海が織り成すオレンジのサンセットは、何度足を運んでも鈍ることのない感動を与えてくれます。

MARLOWE
入り口のショーケースにはテイクアウト用プリンがぎっしり!。
と言いつつ、今日はランチ。クラクラするほど眩しい夏の海を存分に楽しもうと、11時30分の開店とともにやってきました。

この日は、夕日のかわりにうっすらと湘南江ノ島や箱根の山々が見渡せました。

お料理は、メインプラス1,600円でマーロウ名物お刺身サラダとプリンデザート、飲み物が付くセットもありますが、たまには好き勝手に真昼のシャンパンに酔いたくて、アラカルトを注文しました。

ダイアナ妃のロイヤルウェディングにも指定されたヴーヴクリコとともに味わう三浦半島の幸。

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ヴーヴクリコにピッタリな前の海で取れたサザエとイカのガーリックバター焼き。
まずは、「前の海で取れたサザエとイカのガーリックバター焼き」。これには、ヴーヴクリコを合わせました。ヴーヴクリコは、ダイアナ妃のロイヤルウェディングにも指定された、ルイ・ヴィトン・ジャパンが正式輸入を請け負うフランスのシャンパンです。車のボンネットに反射するギラギラした太陽光線を浴びた後だったので、キリリと冷えた一杯がお料理とともに体にしみわたっていきました。

ここはお酒のこだわりもなかなか。フランス5大シャトー、ムートン・ロートシルトのカシスリキュールを使ったキール・ロワイヤルもリストにありました。このリキュール、世界で限定488本しかないうちの貴重な1本。ムートンの庭師が敷地内で丹精込めて仕上げたシリアルナンバー入りのお宝なのです。あとは、収穫時期を遅らせた完熟ブドウで作ったスペインのトーレ、オレンジピールとコリアンダーでアクセントをつけたヒューガルテン・ホワイトなどもありました。

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14種類も野菜が入っていた三浦畑の季節野菜サラダ。
シャンパンで気分が盛り上がったところで、次は三浦の恵みを堪能。「三浦畑の季節野菜サラダ」。これは三浦で農業を営む八百辰さんの朝取り野菜で作っています。種類の豊富さには心底感激。オクラ、コーン、トマト、水菜、レタス、カボチャ、ダイコン、ナス、キャベツ、紫キャベツ、ズッキーニ、ゴーヤ、キュウリ、タマネギ。まさに夏野菜がオンパレードでした。また、水々しさも天下一品。シャキッという小気味いい音とともに朝つゆがこぼれてくるよう。山盛りの楽しみも、あっという間でした。

パスタは、「海の幸のスペシャルスパゲティ トマトソース」をオーダー。ここの名物は、渡りガニを2匹も使用した「カニのトマトクリームスパゲティ」なのですが、今日はめいっぱい海の恩恵に与りたく、こちらをチョイス。その願いはまさにどんぴしゃ。手長エビ、甘エビ、渡りガニ、ホタテ、ハマグリと贅沢な素材が目白押しでした。

滋養強壮・造血作用のある不老長寿のお米・黒米を使ったリゾット。

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白ワインソースも選べる、海の幸のスペシャルスパゲティ トマトソース。
仕上げは、「自家製パンチェッタ(豚肉の塩漬け)とゴルゴンゾーラチーズのクリームリゾット」。お米は黒米を使っているので、歯応えは充分。噛むほどに豚肉の程好い塩気が口に広がり、アルコールも進みました。

黒米は、中国歴代の皇帝にも献上された不老長寿のお米。薬膳料理にも古くから利用され、薬米とも呼ばれてきました。作用は、滋養強壮・造血など。骨太で頑丈な私でも、一瞬クラッとするこの暑さ。食べるにはピッタリの食材でした。

この他にも、地魚のカルパッチョ、前の海で取れたアワビのステーキ、天然地魚のムニエルなど、魅力的なメニューが満載でした。これらは本日のお奨めなので、その日その日でまた新しいメニューになり、いつ行っても新鮮な驚きと楽しみを味わえることと思います。

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海と立石公園の景色を独り占めするテラス席。
通常はここでデザートのプリンをいただくところですが、1ページ目でしっかり食べてきてしまったので、ここでは割愛。都内では催事でしかお目にかかれないプレミアムなプリンは、こちらのマーロウのプリン注文ページでご覧下さい! ほぼ全ラインナップを見ることができます。

楽しいひとときは、倍速の砂時計。瞬く間に、最後の一粒まで砂を落としてしまうのです。もう一度さかさにして楽しみ直したいけど、夏の道路は夕方からが混みがち。斜めになった陽を合図に、帰り支度をするスイマーで渋滞してしまうのです。なので、ここはサックリ。後ろ髪はまたの機会に引かれることにして、巻き込まれないうちにさっぱり帰路に着きます。

次は冬に訪れたいな。

次ページでは、江戸時代の浮世絵師・安藤広重の「相州三浦秋屋の里」にも描かれた、南葉山レストランマーロウ本店前、立石の風景をご覧下さい!
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