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MARLOWE(マーロウ) (葉山)

マーロウのビーカープリンはどこで作られる? それはプリン色の看板がおいしそうな葉山のプリンファクトリー。カフェ、そして神奈川景勝50選にも選ばれた夕日の名所に立つレストランも一挙ご紹介します!

執筆者:河野 優美

フィリップ・マーロウをモデルにしたビーカー入りマーロウのプリン。

MARLOWE
1Fはプリンファクトリー、2Fはショップ&カフェの南葉山マーロウ。
プリンの入れ物と言えば、底にカラメルソースをくっきりとしまい込んだプラスチック容器を思い出しますが、最近は色々。例えば、卵の殻に入った「キャトル」の「うふプリン」。 また、「ふらのプリン」など牛乳ビンに仕込んだタイプもよく見かけます。

そんな中、20年以上前からビーカーで作り続けているのが、葉山の「MARLOWE(マーロウ)」。パイレックス社製の200ミリリットルの耐熱ビーカーに描かれた、葉巻をくわえたマーロウおじさんが印象的です。

モデルは、フィリップ・マーロウ。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出てくる探偵です。オーナーがファンで、似顔絵をロゴにしたそう。『さらば愛しき女よ』や『プレイバック』など映画化も多数。「強くなければ生きられない。優しくなければ生きる資格がない」という名セリフを、今尚、心に残す年配の方も多いことでしょう。

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テラス席の壁にかけられたプリンの絵画。カフェのドアに描かれたプリン。


コレクターも出現! 初代は超レア物のマーロウオリジナルビーカー。

MARLOWE
超レア物! 1984年当初の初代ビーカー。
このオリジナルビーカー。現在の形に至るまで、モデルチェンジはなんと9回。その都度、ふちに丸みをつけたり、クチを取ったり、割れにくくする試行錯誤がくり返されてきました。

そのため、初代は今となっては超レア物。返却すると200円がバックされるのですが、コレクションしている人もいるそう。また、2004年には創業20周年アニバーサリー、2005年には限定記念ビーカーも登場。ますますコレクター熱はヒートアップするばかりなのです。

そんなオリジナルビーカーの中にたっぷりと注がれたプリンは、フレッシュクリーム、チョコレート、丹波黒豆、カボチャ、黒みつ、エスプレッソ、スイートポテトなど20種以上。このうち店頭には常時14種が並びます。季節によっては、ブルーベリーやアプリコットなど旬の果物もラインナップ。全制覇を狙うリピーターの心をくすぐり続けているのです。

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まずは定番! チョコレートプリン!
ここのプリンの魅力は、なめらかさとコクのハーモニー。喉ごしの良さについつるんと飲み込んでしまいそうですが、味わうほどにしっかりとした牛乳や卵の風味が堪能できます。

それはひとえに素材の良さ。厳選された北海道根室地区の牛乳と新鮮な地卵を原料としているからこそ。中でも、ロイヤルミルクティーとカスタードは、放し飼いで育てられた那須御養卵を使用。この有精卵は毎日数個、店頭でも販売しています。

牛乳や卵の鮮度を適切に管理するプリンファクトリーのジャンボ冷蔵庫。

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蔦がからまるプリン色の看板が素敵なファクトリー。
これだけのプリンをいったいどんな所で作っているんだろうと、南葉山のファクトリーをのぞいてみました。場所は葉山御用邸の近く。逗子から行くと、よくドラマにも使われる「ボンジュール」というパン屋さんの横にある長柄のトンネルを抜け、長者ヶ崎に向かう途中にあります。店名の入った大きな看板は、つい足を止めたくなるおいしそうなプリン色。

中に入ってビックリしたのは、厨房の半分が冷蔵庫で占められていること。スタッフの方達は、そのジャンボ冷蔵庫の山の中で作業をしている感じです。牛乳や卵の鮮度を保っている適切な管理が見て取れました。

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左:抹茶プリン。右:ロイヤルミルクティープリン。
そして、冷蔵庫のドアにはレシピがいっぱい。牛乳や卵の配分比率などが細かく記されていました。やはりこれだけの種類を同時進行で作るのは、手際の良さが要求されるのでしょう。手を止めないための工夫を感じました。


プリンファクトリーの2Fは、セミが鳴く木がやさしい影を落とすショップ&カフェ。

そして、このファクトリーの2Fは、できたてのプリンをいただける素敵なカフェ。セミが鳴く木の下には、ペット同伴もOKなテラス席もあります。

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店内販売もしている那須御養卵4個入り。
ドアを開けてすぐの所は、テイクアウトのショーケース。グリーン、オレンジ、黄色。色とりどりのプリンが隙間なく並べられ、今か今かと出番を待っています。

窓辺には、コスタボダの花瓶。陽射しを受けて輝くペインティングが、まるでステンドグラスのよう。オーダーはまずは定番。チョコレートを頼みました。お茶は、ローズヒップとハイビスカスのハーブティー。ああ、食べている途中の記憶がないほど、おいしいと思った瞬間、平らげてる感じでした。

お持ち帰りはビーカーごとですが、店内で食べる時はお皿。プッチンプリンをカップから出した時みたいな台形型の基本スタイルで出てきます。

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ペット同伴もOKなのんびりしたテラス席。
お持ち帰りは、抹茶とロイヤルミルクティー。丈夫そうな箱にきっちり収めてくれます。遠方から来ていても大丈夫。保冷剤や保冷袋(有料)が用意されているので安心です。もともとここの焼きプリンは、賞味期限が3日。地方発送も可能なのです。

また、ここのプリンが食べられるレストランもあります。

次ページでは、神奈川景勝50選にも選ばれた夕日の名所に立つシーサイドレストラン「南葉山レストランマーロウ本店」をご紹介します!
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