野菜のコンディションを吟味してからメニューを決める限定10食の日替わりランチ。
真っ白のプレートを三日月型に彩るのは、東京では珍しい日野葉かぶ。 |
ちなみに、この日は「キャベツのラザニア」でした。通常、ラザニアは、平たいパスタにミートソースやチーズを重ねてオーブンで焼くもの。でもここでは、キャベツがパスタのかわりになっていました。他にもマッシュルーム、スナップエンドウ、椎茸、人参など盛り沢山。
とれたてジャガイモのヴィシソワーズ。 |
満足感はお値段以上! ありのままの野菜がいとしいたっぷりのランチコース。
ここのシェフは、数々の著名レストランやホテルで修行を積んだ手腕家2名。どうりでメインの前の前菜もとりわけ美しかったわけです。それは、キャンバスのように白いプレートの上に、東京では珍しい日野葉かぶ(ひのはかぶ)を三日月型に描いた作品。これは、主に滋賀県で生産される頭が赤くて細長い形状のかぶのこと。通常は桜漬けなどにされることが多いようですが、ここではドレッシングも塩もつけずに、そのままボリボリいただきました。
限定10食の日替わりメインは、新鮮キャベツのラザニア。 |
他にも「キャベツのマリネ」、「沖縄産のもずくと春雨のあえ物」、自家製オニオンソースをのせた「ローストビーフ」。牛肉は、栃木和牛を使用しているそうです。
これに、ジャガイモとポロネギをブイヨンで煮込み牛乳を加えた冷たいヴィシソワーズ。時として野菜で作ったスープは、舌に軽いザラザラ感が残ることがありますが、ここのはさすが。よどみないなめらかさがやさしく喉を包んでいきました。
これがあの煮っころがしにする里芋? 甘くてひんやり! 里芋のきなこ団子。 |
あの里芋もゴボウもルッコラも! みんなデザートになっちゃう農園ならではの発想!
これでお腹はいっぱいだったのですが、ここのデザート、あまりにも魅力的で他ではなかなか食べられないものばかり。ランチにも、これって本当に里芋? と噛み口をしげしげ見つめてしまうくらい甘くおいしく仕上がった「里芋のきなこ団子」がついていたにもかかわらず、さらにアラカルトで「ルッコラのプリン」と、粉、卵、牛乳、お砂糖だけで作ったアパレイユと言われるクレームブリュレに似た生地がおいしい「ゴボウのタルト」も頼んでしまいました。
胡麻のような味がするルッコラで作ったプリン。 |
今回さすがに食べられなかった「トマトのマリネ」と「カボチャのプリン」。この心残りは、次回のお楽しみにしておきます。
でも、お値段以上の充実はこれだけではなかったのです。
ゴボウとカスタード生地が層になった、これは絶品! ゴボウのタルト。 |