ボードゲームと絵本の共通点
よくできた子供用ボードゲームというのは、良質な絵本に似ています。子供が愉しめるのはもちろん、大人の鑑賞にも十分堪える力を持っています。原題:Klickado
デザイナー:Christim Sovis
メーカー:Drei Magier Spiele
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:15分位
このGW、家でお子さんと過ごされる方も多くいると思います。本日は、休日にお子さんと一緒に楽しめる良質なボードゲームをご紹介したいと思います。
空中に浮くハリネズミ!
クリカドは、バランスゲームの一種です。バランスゲームは、アルボスの木のように、ピースを構造物に重ねていく足し算系と、スティッキーのようにピースを構造物から除去していく引き算系の2系統があります。(ジェンガやヴィラパレッティのように、合わせ技もありますね)クリカドは前者の足し算系です。クリカドのゲーム中盤の風景。中空に針のボールが浮いている。 |
クリカドは足し算系バランスゲーム史上、もっともユニークな構造物かもしれません。
なぜならそれが中に浮いているのですから!
ヘイヘイヘイ! 僕はサーカス団員さ
プレイヤーにはスティックが配られます。これを最初になくしたプレイヤーが勝利です。最大の特徴は、スティックを載せる場所が中空に浮かぶハリネズミということです。鉄棒に見立てたバーの真ん中に三角形のハリネズミの顔をぶら下げます。三角形の各頂点が磁石になっており、プラプラと揺れるものの、空中に留まります。
ハリネズミの表情が何とも愛くるしい。種類の違うスティックが3種類用意されている。 |
このうち、黄色のスティックにだけは、真ん中に金属管がはまっており、ハリネズミの顔に磁力を利用してくっつけることができます。
ルールブックの設定をみると、ハリネズミは「サーカス団員の一員」であり、「トレーニングのために鉄棒にぶら下がっている」ということです。
こういった設定は、直接的にはゲームには関係ないかもしれません。
しかしゲームにしろ、物語にしろ、その世界観というのはとても大事。お子さんと遊ぶときはぜひこういった点まで、伝えてあげてほしいと思います。