熾烈な生き残り争い
毎年、数百ものタイトルがリリースされるボードゲーム大国ドイツ。層の厚さ故に、押し寄せる新作の波に埋没せず、ロングセラーを続けることは容易ではありません。1970年代に発表された『ウサギとハリネズミ』(以下ウサハリ)は、30年以上も販売されている稀有な作品。もやは「古典」といってもいい傑作です。
タイトル:ウサギとハリネズミ
原題:Hase und Igel
デザイナー:デビッド・パーレット
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分位
息の長いタイトルだけあって、様々なパブリッシャーから発売されており、いくつものバージョンがあります。双六屋が所有のものは、2000年に発売されたABACUSSPIELE社バージョンのものです。
サイコロを使わない双六の代表的作品
ゲームのほうですが、プレイヤーはウサギとなり、いち早くゴールを目指す双六(レースゲーム)です。レースゲームというシンプルな構造だが、コマを進めるのにサイコロは使わない。その代わりに・・・ |
ウサギとハリネズミ(以下「ウサハリ」)は、後者の代表的な作品といえます。
自分のコマは、手札のニンジンカードをプレイすることで進めることができます。
そしてこのニンジンカードの使い方こそ、他のゲームに類をみない、抜群にユニークなシステムとなっています。
コマの推進力。それはニンジンだ→