カタン
現在のドイツ系ボードゲームの隆盛を決定付けた大傑作・金字塔作品。ファミコンで例えるなら『スーパーマリオブラザーズ』(←例えが古いね、どうも)、音楽でいえばビートルズ、推理小説でいえば江戸川乱歩、女優でいえば小林ひとみ、サッカーでいえばブラジル代表。つまり、そのジャンルをエポックメイキングに飛躍させた偉大な存在であり、ボードゲーム好きを自任するなら遊んでなきゃ完全なモグリ。好きか嫌いとかいうレベルを超えた一般教養の範疇。
よって、万が一、一度たりともプレイ経験がなかったとしても「ああ、カタンね……」と、嘘でもいいから「当然1000回以上はやり倒してます」感を言下に含ませておかないとマズいっす。
ちなみに「どの版で、カタンを初体験したか」で、年季の入ったボードゲームプレイヤーかどうかを見分ける指針となります。
ハナヤマ版、カプコン版からのプレイヤーは新参者、トライソフト版、メビウス訳ルールで中堅どころ、最古参は自分たちでドイツの原版を取り寄せ、ドイツ語ルールを自ら翻訳して遊んだ人たちという話。
クニツィアっぽいね
ライナー・クニツィアはボードゲームデザイナー、いわゆる大御所。クニツィア先生の作風は、プレイヤーにジレンマを強いるのが特徴。ジレンマが多いゲームを遊んだときは、とりあえず「クニツィアっぽいね」といっておけば間違いありません。(が、実際それがクニツィア作品だったりすると、知ったかぶりモロバレで相当恥ずかしい)
クニツィア先生は、数々のゲーム賞にノミネートされながら、大賞受賞は逃し続けていたため、ちょっと前まで「無冠の帝王」などと言われていましたが、『ケルティス』で2008年SDJ大賞を悲願の初受賞。というわけで、現在は、この肩書きをつけないほうが無難。
コンポーネント
ゲームを構成する、ボードやダイス、コマやチットなどの内容物の総称。これ、意外にパシッと決まる日本語訳がありません。直訳では「構成部品」ですが、これだとゲームな感じがありません。“内容物”とか“具材”といったところでしょうか。(何だかおにぎりの中身みたいですね)
ゲームをヴィジュアル的にサポートするものですがら、これが良くできていると、ゲームもより楽しくできます。特にドイツ系ゲームは、ギミックの造形や、紙のなんともいえない厚さや、独特の美しい印刷など、シビレるポイントが数々あり、持ってるだけで幸せな気分になります。
説明部分が結構なボリュームになってしまったので、数語しか解説できませんでしたが、他の語も追々ご紹介していきたいと思っています。