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その一手に秘められた志の高さ

囲碁棋士の新海五段が考案した『CACOMO』 それは囲碁の普及のためにいろいろな仕掛けが施されたゲームであり、プロならではの深い一手だった。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

囲碁棋士の企み

CACOMO
カードには盤目の座標が記載されているばかりではなく、色でも場所を識別できるようになっている。
囲碁棋士の新海洋子五段がユニークな試みをしています。

囲碁の普及のために、『CACOMO』という囲碁をベースにした簡易なボードゲームを考案し世に送り出しました。

CACOMOは基本的には囲碁のルールに準拠していますが、このゲームならではの、特徴的な2つのルールがありまます。それは……

2人1組で戦うチーム戦であること。
布石にはカードが必要であること。


ゲームは、卓球のダブルスのように、チームの二人が交互に布石していきます。カコマ(カコモの駒)を置く場所は、5枚の手札(座標が書かれている)によって布石できる場所が限定されています。

ビギナーならではのつまずき

囲碁では、打てる手の自由度と戦略性があまりにも高いため、初心者にとっては、選択肢が広すぎて戸惑う部分もありますが、CACOMOは「交互打ち」と「手札」の縛りによって、選択肢を大幅に刈り込んであり、ビギナーの戸惑いを消去してあります。

新海洋子さん
考案者で「CACOMOの母」こと囲碁棋士の新海洋子五段
またやるべきことも明確なため、小さいお子さんでもすぐにゲームを遊べます。子供と大人、ビギナーとエキスパート、未体験者と経験者が互角に戦えるようになっており、囲碁へのイントロダクションとしては、理想的なボードゲームといえそうです。

次は超豪華版CACOMOの登場→
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