大きい数字を出して得点カードを狙う
1プレイヤー分の手札。ただ1~15までの数字があるだけなのだが、これが場を異常に盛り上げる燃料となる |
各プレイヤーは、1~15まで、ダブりなく数値が記載された「数字カード」を手札として持っています。
毎ラウンドごとに、「得点カード」が場に1枚オープンされます。得点カードの数値が、このラウンドの勝者が得られる得点です。
プレイヤーは手札から数字の1枚カードを選び、伏せて出します。全員のカードが出揃ったら「せ~の」で一斉にオープン!
もっとも数値の大きい数字カードを出したプレイヤーが勝者となり、得点カードを受け取ります。
そして次のラウンドがはじまります。(数字カードは使い捨て)
ルールとしてはだいたいこれで全部。あとは数字、得点カードのいずれかがなくなるまでこれを繰り返すだけです。ゲーム終了時に、合計得点のもっとも高かったプレイヤーが最終的な勝者となります。
出会い頭の衝撃 バッティングが熱すぎる!
「大きい数字を出したものが勝つ」 たったそれだけのことなのですが、このハゲタカは、ボードゲームの神様、アレックス・ランドルフの手によるもの。神様が神様たるゆえんは、こんな単純なゲームの中にも悪魔的に巧妙な企みが埋め込まれていることです。
それが通称「バッティング」と呼ばれているルール。最高値がかぶったら次点に勝利の権利が移動するというルールです。(つまり単独で1位でないとそのラウンドの勝者にはなれない)
場の得点カードは「6」 5人のプレイヤーがカードを出すも、バッティングによって、この場合、青のプレイヤーの勝利となる! |
この場合、AとBはこのラウンドの最高値をだしていますが、単独ではないので勝者にはなれません。次に大きい数値は「14」のCとDですが、やはり単独ではないのでNG。結局、このラウンドの勝者は単独で「5」を出していたEとなります。
ちっきしょう! 熱すぎるゼ!
これは熱くなります。というのも、絶対に勝てる思っていた高い数字カードが、バッティングによって、やけに低い数字のカードに得点をもっていかれることがあるからです。その口惜しさといったらありません。頭をかきむしって「ムキーッ!」と叫びたくなります。
しかし裏を返せば、バッティングの漁夫の利によって、自分が低いカードでラウンドを勝ってしまうということもあるということ。幸運によって、思わぬ利益を得たとの高揚感と、他のプレイヤーにたいしてしてやったりの優越感もまた格別です。
バッティングによって悲劇と歓喜がミルフィーユ状に押し寄せてきます。
このふり幅こそハゲタカの魅力であり、悲喜交々のドラマこそ、ハゲタカの醍醐味なのです。
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