それは定点観測映像の早送りのように・・・
アメリカ大陸に点在する5つの都市を、自分の線路でつなげるというのがゲームの目的です。各都市を巡る線路をガシガシ敷きまくれ。 |
ただし他人の敷いた路線であっても、自分の路線と乗り入れれば共有となるので、如何に効率よく(時には他プレイヤーの路線を利用して)線路網を敷くかが勝敗のカギとなります。
このゲーム、展開が早くまどろっこしいところが一切ありません。みなさんは、定点観測映像の早送りによって、東京に数秒で新宿の高層ビル群が建設される様子をご覧になったことないでしょうか? 感覚としてはアレにとても近いのです。
広大なアメリカ大陸に、ガシガシと線路が敷かれ、あっという間に路線網が張り巡らされていく過程は、見ていて小気味よく、遊んでいて気持ちがよいのです。
迫り来る谷! 暴走機関車の恐怖
このトランスアメリカには、双六屋が気に入っている点がもう一つあります。それは負けを決めるゲームであるということです。暴走列車は止まらない! 死の谷は目前だ。 |
誰かが線路網を完成させた時点で、1ラウンドは終了します。
このとき、完成に至らなかったプレイヤーは、その未完成の度合いによって、ボード上部に描かれた線路上(ゲーム中に敷く線路とは別)にある自分の汽車マーカーを前進させなければならないのです。
この線路は12マスに区切られ、最後の区画は谷底へと続いています。落ちれば即負け。
そう、まるで映画の『暴走機関車』のように、デッドリミットが刻一刻と近づいてくる恐怖を味わえるのです。このことが線路敷設レースの熾烈さを確実に盛り上げています。
アメリカの大地に線路網完成させるという壮大ロマンと、パニック映画にも似たデッドリミットのスリル。他のゲームにないスピーディーなグルーヴ感など、ライトに遊べるのにいくつもの長所を持ち合わせた稀有な作品です。
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