カードゲーム・ボードゲーム/カード&ボードゲーム関連情報

男は線路を敷く生き物だ(2ページ目)

アメリカの各都市を結ぶ大鉄道網を完成せよ! 壮大なロマンをテーマにしつつも、ライトにスピーディーに遊べる稀有な鉄道ゲーム『トランスアメリカ』 このグルーヴ感はぜひ一度味わってほしい。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

 

それは定点観測映像の早送りのように・・・ 

アメリカ大陸に点在する5つの都市を、自分の線路でつなげるというのがゲームの目的です。

トランスアメリカ
各都市を巡る線路をガシガシ敷きまくれ。
プレイヤーが手番にすることは線路2本(山や川などの難所の場合は1本)を敷設する、たったこれだけなのです。

ただし他人の敷いた路線であっても、自分の路線と乗り入れれば共有となるので、如何に効率よく(時には他プレイヤーの路線を利用して)線路網を敷くかが勝敗のカギとなります。


このゲーム、展開が早くまどろっこしいところが一切ありません。みなさんは、定点観測映像の早送りによって、東京に数秒で新宿の高層ビル群が建設される様子をご覧になったことないでしょうか? 感覚としてはアレにとても近いのです。

広大なアメリカ大陸に、ガシガシと線路が敷かれ、あっという間に路線網が張り巡らされていく過程は、見ていて小気味よく、遊んでいて気持ちがよいのです。

迫り来る谷! 暴走機関車の恐怖

このトランスアメリカには、双六屋が気に入っている点がもう一つあります。それは負けを決めるゲームであるということです。

トランスアメリカ
暴走列車は止まらない! 死の谷は目前だ。

誰かが線路網を完成させた時点で、1ラウンドは終了します。

このとき、完成に至らなかったプレイヤーは、その未完成の度合いによって、ボード上部に描かれた線路上(ゲーム中に敷く線路とは別)にある自分の汽車マーカーを前進させなければならないのです。

この線路は12マスに区切られ、最後の区画は谷底へと続いています。落ちれば即負け。

そう、まるで映画の『暴走機関車』のように、デッドリミットが刻一刻と近づいてくる恐怖を味わえるのです。このことが線路敷設レースの熾烈さを確実に盛り上げています。

アメリカの大地に線路網完成させるという壮大ロマンと、パニック映画にも似たデッドリミットのスリル。他のゲームにないスピーディーなグルーヴ感など、ライトに遊べるのにいくつもの長所を持ち合わせた稀有な作品です。


本日の鉄道DNAを刺激する関連・参考サイト

オールアバウト 鉄道旅行 ガイドは高橋さん
TOMY プラレール プラレール公式サイト
一畳プラレール 嫁から許された極小スペースにプラレール世界を構築
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気のボードゲームをチェック!楽天市場で人気のボードゲームをチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます