ベン・ハー、ジョジョファンを酔わす戦車戦

壮大にして壮絶な戦車レースを追体験する

名作ボードゲームとしてファンの評価の高い『アベ・カエサル』は、長らく絶版状態にあり、中古品でもオークションに出れば最低価格１万円以上からスタートというマニア垂涎のアイテムでした。しかし、別メーカーからようやく再販開始。

時代はローマ帝国時代、舞台はコロッセオ、皇帝シーザーが見守る中、行われるのは壮大な戦車レース!!

タイトル：アベ・カエサル
原題：Ave Caesar
人数：３～６人
時間：45～30分
メーカー：ASMODEE


この双六屋、『アベ・カエサル』を偏愛しています。いや妄執といっていいかもしれない。その理由を自己分析してみると、一つには、このアベ・カエサルのモチーフが｢戦車レース｣（戦車といっても砲台があるtankではなく馬で引かせるchariotの方）であるということがいえそうです。

そしてもし、あなたが未だアベ・カエサルを遊んだことがないというのであれば絶対オススメのゲームですが、事前にやっておくべきことが二つあります。それは、『ベン・ハー』と『ジョジョの奇妙な冒険』をみっちり予習しておくことです。

両作品とも、身震いするほど凄まじい戦車レースが展開され、ゲームを遊ぶ上で、その世界観を何十倍にも濃ゆ～くしてくれるからです。

戦車レースならまずはベン・ハーを観ておけ

映画史に、いや人類史に残る傑作『ベン・ハー』は、ローマ帝国時代を舞台に、チャールトン・ヘストン演じるベン・ハーが、親友の裏切りによって奴隷の身に落とされながらも、数々の難関に立ち向かっていくスペクタクル巨編です。



劇中、かつての親友・宿敵メッサラとの戦車レースは、映画史の数ある名シーンの中においても白眉。

公開当時は、戦車レースのあまり迫力に、スタントマンが死んだのでは？と噂された伝説シーンです。


約50年前に製作された映画にも関らず、この作品の影響は今もって健在。現代の巨匠・ルーカスが『スター・ウォーズ　エピソード１』の中で描いたポット・レースは、ベン・ハーへのオマージュであるというのはファンの間では定説。

また日本では、将棋の内藤國雄九段が映画にインスパイされ、その名も『ベン・ハー』という詰め将棋を作成してしまったほどです。

そして続けてジョジョも観ておけ→

『ボーリングコロンバイン』ではムーアにコケにされまくりのチャールトン・ヘストンだけど、あらためて観直しても『ベン・ハー』はやっぱりスゲー!!