熾烈極まりない世界チャンピオン決定戦
ついにファイナルが開始。王者・女王決定戦は2卓並べて同時にスタート。決戦会場は静寂そのもの。わずかに聞こえるのはボードに石が接する音、チェスクロックのボタンを押す音、そしてプレスのカメラから発せられるシャッター音のみ。
“現”VS“元”の世界チャンピオン・がっぷり四つの戦い
無差別級のファイナルは2勝先取で決められる。第一試合は為則選手の勝利。続く第二試合。終盤戦を有利に進める為則選手。誰もがこのまま為則選手の逃げ切りを確信した瞬間、末國選手が最後の一石で逆転! 関係者たちからは思わず感嘆のため息がもれる。この試合直後、為則選手が末國選手に向かって「いや、強いね、強いね」と呻いたのが印象的だった。
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1対1のタイ。両者一歩も譲らず、運命の第三試合に突入。沈思黙考タイプで、石の返しも、チェスクロックのボタンも穏やかに行う「静」の為則選手に対し、ゲーム中は手振りを交えて石を数え、チェスクロックのボタン押すのにもアグレッシブな「動」の末國選手。
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しかし、ここに来て末國選手にピンチが訪れる。それは時間の壁。残すところ数手とはいえ、為則選手6分の持ち時間に対し、末國選手はわずか14秒! そして最後の瞬間が訪れた。
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【オセロプレイヤー6億人の頂点に君臨するのは誰だ?】
【最終予選を勝ち抜いた栄えあるファイナリストたち】
【熾烈極まりない世界チャンピオン決定戦】
【ついに誕生、世界王者と女王はこのプレイヤーだ】
【オセロ世界選手権、フィナーレへ】