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今日ばかりは一ファンとして語ります 火吹山の魔法使いのボードゲーム

ページを開けば、僕らは一瞬にして冒険の世界に旅立っていた! 20年前に閃光のように登場したゲームブック、そしてその最高傑作『火吹山の魔法使い』 実はブックだけではなく、ボードゲームも発売されていた。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

未体験者、本コラムへの入山を禁止する

火吹山の魔法使い』 それは「ゲームブック」というジャンルの確立を決定的づけた空前絶後の大傑作です。

ゲームブックとは、シーケンシャルに物語を読み進めるのではなく、チャプターの最後に選択肢があり、指示されたページに飛ぶというインターラクティブノベルです。

再販された『火吹山の魔法使い』
当時、子供たちを熱狂させたあの名作が完全復活。現在は扶桑社から発刊されている。
双六屋と同世代(30代前後)の方であれば小学生あたりで衝撃的なこの本に出会っているはずです。


その本の威力たるや、今まで活字など読まなかった仲間たちをいとも簡単に書店に走らせました。しかも休み時間はいうにおよばず、給食中、いや授業中にでさえ冒険の旅に出るヤツが続出!

まだファミコンさえ一部の子しかもっていなかったあの時代、小学生のこづかいで購入できるゲームブックは、他に比肩するものがない最高のエンターテイメントだったのです。

今日ばかりは火吹山の未体験者の立ち入りは一切厳禁! 本日のコラムは、火吹山のゲームブック体験者に向けて書いてあります。未体験の方には、必然、ネタバレに近い内容があります。というわけで是非一度ゲームブックの『火吹山の魔法使い』をプレイしみてください。

旧『火吹山の魔法使い』
1984年に社会思想社から発売されたもの。20年振りに本棚から引っ張りだしてみました。


今回のコラムは火吹山のボードゲームが存在していたことに端を発しています。双六屋がボードゲームの存在自体を知ったのは、不覚にもつい2~3年前(ボードゲーム天国という書籍の中でのこと) 

その頃にはボードゲーム版はすでに絶版になって久しく、入手は超困難となっていました。先日、ようやくそのプレイをする機会を得ることができ、そのレポートがメインの内容です。

本コラムは、あの目の醒めるような冒険を共に体験した戦友たちに捧げます。

ああ、もちろん了解しています。お約束のあの言葉を忘れる双六屋ではありません。コホン、では襟を正してあのセリフを……



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